ワーキングホリデーで来日したフランス人シェフがマッチングアプリを通じて見た日本とは?

『Tokyo Crush(トーキョー・クラッシュ)』「Series Mania Forum 2025」共同制作ピッチ部門最優秀賞

フランス人が来日してマッチングアプリでの出会いを綴ったエッセイ『東京クラッシュ 男は星の数ほどいるけれど』が、フランスで一躍注目を集め、日仏共同製作のテレビドラマ化した『Tokyo Crush(トーキョー・クラッシュ)』。このたび、“世界最大級”のテレビドラマシリーズイベント「Series Mania Forum 2025」の共同制作ピッチ部門で最優秀賞に輝きました。

「Series Mania」は、毎年フランスで開催される国際的なテレビドラマシリーズイベント。日本では、2023 年に山下智久が海外ドラマ初主演を果たした『神の雫/Drops of God』で世界中のドラマシリーズから選出される International Competition 部門に日本が製作に関わったドラマ作品として初めてノミネートされ大きな話題を呼びました。

 

イベントでは、世界中から集まったクリエイターやプロデューサーたちが新作を発表する「Series Mania Forum」も開かれ、中でも最も注目視されているのが「共同制作ピッチ部門」です。

 

本作は 400 作品の応募の中から、本イベントのピッチコンテストに進める 15 作品に選出され、全世界のテレビドラマシリーズの中で今最も期待される作品とも言える最優秀賞を獲得する快挙を達成しました。

 

本部門の審査員長を務め、フランスの大手映画製作・配給会社 Studio Canal のテレビシリーズ部門のトップ M-K ケネディは、「十分な議論を重ねた結果、私たちは『Tokyo Crush(トーキョー・クラッシュ)』を選出しました。キッチンの内外で展開される物語の可能性に魅了されたからです。このシリーズは新鮮で、視聴者にとって多様な魅力を持っています。文化の衝突、伝統と現代性の対比、競争、そして“くっつくのか、くっつかないのか”というロマンスなど、コメディとしての要素が豊富に含まれています。これらすべてが、この作品を独自のものにしています。」とコメント。

 

食・恋愛・成長を組み合わせたユニークな構成と、多文化間の衝突と融合を描く作品として高く評価しました。また、本作の舞台である居酒屋といった日本の伝統文化や魅力がテレビドラマシリーズの題材として国際的に認められたことを証明する結果となりました。

 

今回の受賞を受けて、共同プロデューサーのジャン=フェリックス・ディールベルトは、「国際的な視点を自然に取り入れた意欲作『Tokyo Crush(トーキョー・クラッシュ)』は、今まさに開発が本格的に動き出している段階であり、このタイミングでの受賞は大きな励みとなりました。今回の受賞をきっかけに、すでに共に歩んでいる共同プロデューサーのフラッグや、フランスの放送局 Arte に加えて、このプロジェクトを日本から共に育ててくださる新たなパートナーとの出会いを、心から楽しみにしています」と、喜びと共にこのビックプロジェクトの展望に期待を込めました。

 

また、同じく共同プロデューサーの小田寛子は、「ドラマというフォーマットは人物や関係性を深く描くことができ、本作のような文化的な交差点をテーマにする作品には非常に合っていると感じています。今回、Series Mania Forum で本企画の可能性を評価していただけたことは、大きな励みになっています」と、今回の受賞に大きな手応えを感じた様子です。

ワーキングホリデーで来日したフランス人シェフがマッチングアプリを通じて見た日本とは?

フランスから東京にやってきた型破りな女性シェフ・モナが、老舗居酒屋を立て直すため、職人気質の日本人料理人・俊郎とタッグを組みます。

 

文化・性別・価値観の違いがぶつかり合う中、二人はぶつかりながらも成長し、やがて“思いがけない関係”へと発展していきます。

 

『Tokyo Crush(トーキョー・クラッシュ)』は現在脚本を開発中で、2025 年夏パイロット・バイブル完成予定。

 

 

[作品情報]

『Tokyo Crush(トーキョー・クラッシュ)』

フォーマット:30 分×8 話(テレビドラマシリーズ)

共同製作:Salle Commune Productions(ジョナス・ベンハイエム、ジャン=フェリックス・ディールベルト)、フラッグ(小田寛子)

脚本:クレマンス・ダルジャン

原作:『東京クラッシュ 男は星の数ほどいるけれど』(ヴァネッサ・モンタルバーノ著/ハーパーコリンズ・ジャパン)

開発パートナー:Arte(フランス放送局)