「暗闇で何百⼈の他⼈と観てほしい」『異端者の家』監督インタビュー

『異端者の家』4⽉25⽇公開

ヒュー・グラント主演、A24と『クワイエット・プレイス』ブライアン・ウッズ&スコット・ベック監督の脱出サイコ・スリラー『異端者の家』が、4⽉25⽇(⾦)公開。このたび、『クワイエット・ルーム』脚本、本作で監督と脚本のスコット・ベック&ブライアン・ウッズ監督のインタビュー映像が公開されました。

ウッズは、本作を制作するにたたって「ありきたりな⼿法は避けたかった」と答えます。

 

「突然⼤きな⾳で驚かせるとか、暗闇からモンスターを出すとかね」と『クワイエット・プレイス』に⽪⾁っぽくふれつつ「知的かつ哲学的なセリフを⽤いて、モンスターと同じ効果を狙ったんだ」と⾔及。

 

頭脳派サイコパス・ミスター・リードを演じるのは、『ラブ・アクチュアリー』『ノッティングヒルの恋⼈』『ブリジット・ジョーンズの⽇記』の元祖“ロマンティック・コメディの帝王”ことヒュー・グラント。

 

新境地となる猟奇的な演技は「死ぬほど恐ろしい」「キャリア史上、最も印象に残る演技の⼀つになる」と絶賛、第 82 回ゴールデングローブ賞や第 78 回英国アカデミー賞など名だたる賞にノミネートされたことも話題になりました。

 

最恐の笑みを⾒せ、当て書きにしか思えないほどハマり役のヒュー・グラント。だが実際は、脚本を書き終えた時にはキャストはまだ決まっておらず「キャスティングは本当に恐怖だった」とウッズは振り返ります。

 

やがて、2⼈のシスターがうっかり⾜を踏み⼊れてしまうほど魅⼒的なこの男性を演じられるのは「いくら考えても結局はヒューに⾏き着いた」と回想、念願だった“⻑年のファン“ヒューへのオファーが実現。『ウォンカとチョコレート⼯場のはじまり』のウンパルンパ役、『パディントン2』での悪役、ガイ・リッチー作品での多様な役柄への果敢な挑戦を挙げ、「映画史に残る性格俳優」と惜しみない称賛を送りました。

 

撮影監督は『IT/“それ“が⾒えたら、終わり。』『ラスト・ナイト・イン・ソーホー』『オールドボーイ』などで知られる、チョン・ジョンフン。本

作独特の密室の雰囲気や恐怖感を⾼めることに⼤きな役割を果たすために、「独特のフレーミングや照明で怖さを出してもらった」とウッズは明かします。

 

そして、監督たちが「第4の主⼈公」と語るほど存在感が際⽴つ<家>のデザインを⼿掛けたのは、アロノフスキー監督の『マザー!』や『ハンガーゲーム』シリーズなどを⼿掛けた、名匠フィリップ・メッシーナ。

 

「奥に進んでいけば⾏くほど、恐怖が増す家を具現化してくれた。またミスター・リードの化けの⽪が次第に剥がれていき⼈格もあらわになってくる」とウッズが語るように、まるで、⽣物のような佇まいを持つ恐怖の<家>プロダクトデザインを実現しています。

 

ベックは最後に、「これは劇場で体験するために作られた映画だ。暗闇の中で何百⼈の他⼈と観てほしい。怖くてスリリングだけど、ダークな笑いも楽しめると思う。ヒューは今までで最もダークは役だしね。物語に潜む闇に⾝を委ねてくれたら予期せぬ展開をきっと楽しめるはず」とアピールしました。

一度入ったら…

物語は、⼤⾬の中モルモン宣教師の若いシスター2⼈がある家に布教活動に訪れるところから始まります。

 

2⼈を迎えた男性は、⾬に濡れるから家の中で話しませんか?と問います。シスターたちは「男性のみが住んでいる家には⼊れないの」と断るが、男は「妻がいるよ。パイは好きかい?妻が今オーブンに⼊れているよ」と。

 

 

その⾔葉を信じて家に⼊った2⼈。しかしそこは、⼀度⼊ったら⼆度と出られない、恐ろしい仕掛けが張り巡らされた家でした……。

 

『異端者の家』は、4⽉25⽇公開。

 

[作品情報]

『異端者の家』

原題:Heretic

監督/脚本:スコット・ベック、 ブライアン・ウッズ

キャスト:ヒュー・グラント、ソフィー・サッチャー、クロエ・イースト

2024 年|アメリカ・カナダ|字幕翻訳:松浦美奈

配給:ハピネットファントム・スタジオ

公式 HP:https://happinet-phantom.com/heretic/

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