若尾文子、「2度とひとりになりたくない!」『若尾文子映画祭』予告編

『若尾文子映画祭 Side.A & Side.B』6月6日から7月3日開催

『若尾文子映画祭 Side.A & Side.B』が、6月6日から7月3日まで、角川シネマ有楽町にて一挙上映決定。6月21日から大阪シネ・ヌーヴォ、以降全国順次上映開催されます。このたび、光射すA面と暗闇で輝くB面の双方を堪能できる予告編が公開されました。

明るく純粋な若尾文子が輝く〈Side. A〉からは、逆境に負けない少女役を演じた『青空娘』のヒロイン・夕子(ゆうこ)の姿を引用。やむなき事情で別の家庭を持った実の父に呼び戻され、東京で本妻と腹違いの兄や姉たちと住むことになりますが、本妻からは家政婦扱いを受ける夕子。それでもめげずに明るく「青空さん、こんにちは」と呼びかける、爽やかで可憐な姿から幕を開けます。

 

『青空娘』と同じ源氏鶏太原作で、グイグイ進むポップなラブコメディ『最高殊勲夫人』では、ちょっと甘えた喋りで「私の死ぬほど好きな恋人は…その…今いないの!」と、本当に好きな相手を目の前にして素直になれないツンデレっぷり。

 

濃厚な若尾文子が香り立つ〈Side. B〉からは海外にファンも多い増村保造監督の傑作『妻は告白する』。山で亡くした夫に対する殺害の関与を疑われ「あたしが滝川を殺した、そういえばいいんですかッ」と感情を抑えながらも裁判で反論する妻・彩子が凛々しく映ります。

 

貧しさから妾になり故郷で村八分にされる悲しい女を演じた『清作の妻』のヒロイン・お兼(おかね)役では、執着と愛と寂しさが入り混じり、初めて心を通わせた人間を決して離すまいとする女の心がダダ漏れした「あんた、あたしを捨てたらいけんよ、2 度と一人になりたくない」というお兼のセリフが切ない…。

 

若尾文子の魅力を最大限に発揮した珠玉のシーンをふんだんに盛り込み、ラストの「だって好きなんだもの、あなたが」という胸を射るストレートな告白で締められた予告編。誰もが若尾文子に恋せずにはいられない、多幸感にあふれた仕上がりとなっています。

若尾文子とは?

1933 年(昭和 8 年)11 月 8 日東京都生まれ。1952 年 5 月公開の『死の街を脱れて』で本格スクリーンデビュー。

 

溝口健二、小津安二郎、市川崑、川島雄三、吉村公三郎、そして後の名コンビとなる増村保造など、巨匠・名匠の名作に次々と起用され、本格女優としてのキャリアを積み、1961 年『女は二度生まれる』『妻は告白する』、1965 年には『清作の妻』などで数々の女優賞を受賞する昭和を代表する映画女優。映画総出演数は約 160 本。現在も国内外で出演作品が定期的に上映されておりファン層が拡大、今もなお幅広い世代の人々を魅了し続けています。 

 

 

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