『海辺へ行く道』ベルリン国際映画祭ジェネレーション部門特別表彰

『海辺へ行く道』2025年晩夏公開

第75回ベルリン国際映画祭(2/13〜2/23)ジェネレーション部門へ正式招待された『海辺へ行く道』が2025年晩夏公開予定。このたび、同映画祭ジェネレーション部門でスペシャルメンション(特別表彰)に輝きました。

「ジェネレーション部門」は 1978 年に設立され、子どもが主人公であり、子どもを題材に扱った作品が対象。今回、『海辺へ行く道』は、4 歳以上が対象となる Generation Kplus に選出され、国際審査員によるスペシャルメンションを授与されました。

 

国際審査員からは、 「この映画は、優しさと遊び心のあるユーモアで私たちの心を掴みました。明るく陽気な想像力と創造力で、芸術の無限の可能性と、予期せぬ出来事と出会う幸福を思い出させてくれました」と評されています。

 

現地時間、 2 月 22 日に行われた授賞式に出席した横浜監督は「この映画は劇的な出来事は起こりませんし社会問題を叫ぶ映画でもありません。何か素敵なことが起こるかもしれないというささやかな予感を胸に、無邪気に作品を作り続ける若者たちの映画です。今回賞をいただけたのは、そんな、目に見えない、言葉で表せない彼らの”予感”が伝わったからかもしれません。ジェネレーション部門の審査員の皆さん、この作品を選んでくださり本当にありがとうございます」とコメントし、 「ベルリンの観客の皆さんは、この映画に散りばめられたユーモアを見てたくさん笑ってくれました。私はその瞬間が一番幸せでした。ベルリンで聞いた笑い声と温かい拍手を支えにこれからしばらく生きていける気がします。観客の皆さん、ありがとうございます」と観客へ感謝の言葉を送り、喜びをかみしめました。

 

なお、 これまでの日本映画で、 同部門でのスペシャルメンション獲得は、『ウィーアーリトルゾンビーズ』(19/長久允監督)、『風の電話』(20/諏訪敦彦監)があったが、Generation Kplus 部門での授与は本作が日本初。

 

一足先に日本に帰国していた原田琥之佑からも「横浜監督はじめ、大好きなメンバーで作ったこの作品が素晴らしい賞をいただけたのは超絶嬉しいです!この映画は、僕たち中学生が主な登場人物になっています。だからこそ、【ジェネレーション部門】という同世代の子供たちの部門で選んでもらえたことにご縁を感じましたし、すごく誇らしく思います。もっともっと世界の人へ届いて欲しいと思っています」という、喜びとこれからの劇場公開に向けて期待を寄せました。

愛すべき人々による人生賛歌

アーティスト移住支援をうたう、とある海辺の街が舞台。のんきに暮らす 14 歳の美術部員・奏介(原田琥之佑)とその仲間たちは、夏休みにもかかわらず演劇部に依頼された絵を描いたり新聞部の取材を手伝ったりと毎日忙しい。

 

街には何やらあやしげな“アーティスト”たちがウロウロ。そんな中、奏介たちにちょっと不思議な依頼が次々に飛び込んできます。

 

 

自由奔放な子供たちと、秘密と嘘にまみれた大人たち。果てなき想像力と生命力が乱反射する海辺で、すべての登場人物が愛おしく、優しさとユーモアに満ちた、ちょっとおかしな人生讃歌。

 

『海辺へ行く道』は、2025年晩夏公開。 

 

[作品情報]

『海辺へ行く道』

英題:Seaside Serendipity

原作:三好銀「海辺へ行く道」シリーズ(ビームコミックス/KADOKAWA 刊)

監督・脚本:横浜聡子

出演:原田琥之佑

麻生久美子 高良健吾 唐田えりか 剛力彩芽 菅原小春

蒼井旬 中須翔真 山﨑七海 新津ちせ

諏訪敦彦 村上淳 宮藤官九郎 坂井真紀

製作:映画「海辺へ行く道」製作委員会

配給:東京テアトル、ヨアケ

(C)2025 映画「海辺へ行く道」製作委員会

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