『ブルータリスト』2⽉21⽇公開
第82回ゴールデングローブ賞3部⾨受賞、第97回アカデミー賞でも10部門ノミネートを果たした『ブルータリスト』が2月11日TOHOシネマズ日比谷で先行公開、2⽉21⽇より全国公開。このたび、本作で2度目のアカデミー賞ノミネートとなったフェリシティ・ジョーンズと、初ノミネートとなったガイ・ピアースのインタビュー映像が公開されました。
ホロコーストでのトラウマを抱えたラースローの妻エルジェーベトを演じたフェリシティ・ジョーンズは、『博士と彼女のセオリー』以来2度目のアカデミー賞ノミネートとなりましたが、今回自身が演じた役柄について「アクセントや声も普段の私とはかけ離れている。もちろん健康状態も全く違う」「だから大きな挑戦だった」「俳優人生で最も大変な役柄だったかも」と身体的にも心理的にも困難を極めた経験だったことを語ります。
ラースローの類稀なる才能をパトロンとして支えた著名な実業家ハリソンを演じたガイ・ピアースは、意外にも本作がアカデミー賞初ノミネート。いわゆる支配階級を演じることについては、監督と話し合いを重ねたそう。そして「とんでもない大金を稼ぐ」彼ら特有の「強い自尊心と、権力に溺れる感覚」そして、心の奥底では弱さを感じながらも力を求め「権力で他者を支配して強くなったと感じたい」気持ちを理解しながら、演じきったと明かします。
最後、エイドリアン・ブロディの演技に対する誠実さについて、惜しむことのない賞賛を送った2人。真剣なトークを繰り広げた後、ガイが「彼(エイドリアン)との共演には少しだけ萎縮しちゃったよ」と吐露、しかし「彼女(フェリシティ)は前にも共演してるから大丈夫」とおどけみせたことに対して「萎縮してよ笑」「それは失礼」と笑顔でじゃれ合う姿など、スターになっても全く気取らない2人の素顔が垣間見えた様子を捉えた貴重な映像となっています。
ユダヤ⼈建築家が抱いたアメリカンドリームの末路
本作は、第⼆次世界⼤戦下にホロコーストを⽣き延び、アメリカへと渡った、ハンガリー系ユダヤ⼈建築家ラースロー・トート(エイドリアン・ブロディ)の30年に亘る数奇な半⽣を、監督・脚本を務めた弱冠36歳の気鋭ブラディ・コーベットが描き出した、215 分にわたる壮⼤な⼈間ドラマ。
才能にあふれるハンガリー系ユダヤ⼈建築家のラースロー・トート(エイドリアン・ブロディ)は、第⼆次世界⼤戦下のホロコーストから⽣き延びたものの、妻エルジェーベト(フェリシティ・ジョーンズ)、姪ジョーフィア(ラフィー・キャシディ)と強制的に引き離されてしまいます。
家族と新しい⽣活を始めるためにアメリカ・ペンシルベニアへと移住したラースローは、そこで裕福で著名な実業家ハリソン(ガイ・ピアース)と出会います。建築家ラースロー・トートのハンガリーでの輝かしい実績を知ったハリソンは、ラースローの才能を認め、彼の家族の早期アメリカ移住と引き換えに、あらゆる設備を備えた礼拝堂の設計と建築をラースローへ依頼します。
しかし、⺟国とは⽂化もルールも異なるアメリカでの設計作業には多くの障害が。ラースローが希望を抱いたアメリカンドリームとはうらはらに、彼を待ち受けたのは⼤きな困難と代償でした…。
『ブルータリスト』は、2月11日より TOHO シネマズ日比谷で先行公開、2月21日より全国公開。
[作品情報]
『ブルータリスト』
原題『THE BRUTALIST』
監督・共同脚本・製作:ブラディ・コーベット/共同脚本:モナ・ファストヴォールド
出演:エイドリアン・ブロディ フェリシティ・ジョーンズ ガイ・ピアース、ジョー・アルウィン ラフィー・キャシディ
2024 年/アメリカ、イギリス、ハンガリー/ビスタサイズ/215 分/カラー/英語、ハンガリー語、イタリア語、ヘブライ語、イディッシュ語/
5.1ch/日本語字幕翻訳:松浦美奈
配給:パルコ ユニバーサル映画
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