『アイム・スティル・ヒア』8⽉公開
第 97 回アカデミー賞でブラジル映画として初の作品賞、主演⼥優賞、国際⻑編映画賞にノミネートされた、名匠ウォルター・サレス監督『Iʼm still here』が、邦題『アイム・スティル・ヒア』として、8⽉に⽇本公開されることが決定しました。
元国会議員であったルーベンス・パイヴァが軍事政権によって誘拐されるという、実際に起こった事件をもとに映画された『アイム・スティル・ヒア』。
原作は、ルーベンス・パイヴァの実の息⼦であり作家マルセロ・ルーベンス・パイヴァによる書籍「Ainda Estou Aqui』」(⽇本未発売)。幼い頃、パイヴァ家と親交を持っていたウォルター・サレス監督にとっては、⾃らが⾒聞きし、体験してきた歴史と向き合う重要な作品でもあり、この物語は単なる歴史の再現ではなく、個⼈的な記憶と深く結びついた 16 年ぶりのブラジル作品となりました。
本作でエウニセを演じるのは、本作で第 82 回ゴールデングローブ賞主演⼥優賞を獲得し、第 97 回アカデミー賞主演⼥優賞ににノミネート、サレス作品の常連でもあるフェルナンダ・トーレス。彼⼥の⼀挙⼿⼀投⾜が、夫を奪われた⼥性の慟哭と決意を滲ませ、観る者の⼼を深く揺さぶります。
フェルナンダ・トーレスの実⺟であり、サレス作品『セントラル・ステーション』に出演したフェルナンダ・モンテネグロがエウニセの⽼年期を演じ、その眼差しが、過去と現在、⺟と娘、⼆⼈の⼥優を結びつけています。
奇しくも 27 年前、フェルナンダ・モンテネグロは『セントラル・ステーション』でブラジル⼈⼥優として初めてアカデミー賞主演⼥優賞にノミネートされ、歴史を刻みました。95 歳となった今も、その道を切り拓いた彼⼥の意志は、娘フェルナンダ・トーレスによって受け継がれ、同じウォルター・サレス監督のもとで新たな歴史を紡いでいます。
本作は、第 81 回ヴェネツィア国際映画祭で最優秀脚本賞を受賞。さらに、第 97 回アカデミー賞では、ブラジル映画として史上初めて作品賞にノミネートされ、主演⼥優賞、国際⻑編映画賞を含む 3 部⾨に名を連ねました。本作は、世代を超え、家族の絆と個⼈の闘いが歴史の中でいかに響き合うのかを描いた壮⼤な叙事詩でもあります。
夫を探し続ける妻の叫びに、社会が共鳴する
1970年代、軍事政権下のブラジル。
元国会議員のルーベンス・パイヴァとその妻エウニセは、5 ⼈の⼦どもたちと共にリオデジャネイロで穏やかな⽇々を過ごしていました。
しかしスイス⼤使誘拐事件を契機に、国の空気は⼀変。抑圧の波が広がる中、ある⽇、ルーベンスは軍に逮捕され、そのまま連⾏されてしまいます。
愛する夫を突然奪われたエウニセは、必死にその⾏⽅を追うも、その過程で彼⼥⾃⾝もまた軍に拘束され、数⽇間にわたる過酷な尋問を受けることに。
極限の状況の中でなお、彼⼥は沈黙を貫き、夫の⾏⽅を捜し続けます。⾃由を奪われ、愛する⼈の消息も知らされぬまま、それでもエウニセは夫の名を呼び続けたその声は、やがて静かに、しかし確かに、歴史を動かす⼒へと変わっていきます──。
『アイム・スティル・ヒア』は8⽉ロードショー。
[作品情報]
『アイム・スティル・ヒア』
原題:『Iʼm still here』
監督︓ウォルター・サレス
脚本︓ムリロ・ハウザー、エイトール・ロレガ
出演︓フェルナンダ・トーレス、セルトン・メロ、フェルナンダ・モンテネグロ
⾳楽︓ウォーレン・エリス|撮影︓アドリアン・テイジド|2024 年|ブラジル、フランス|137 分
©2024 VideoFilmes/RT Features/Globoplay/Conspiração/MACT Productions/ARTE France Cinéma
公式 H P ︓ https://klockworx.com/movies/imstillhere/
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