凍った心が解けていく過程を丁寧に描く『あの歌を憶えている』ロング予告編

『あの歌を憶えている』2月21日公開

ジェシカ・チャステイン主演最新作『あの歌を憶えている』が、2月21日(金)より新宿ピカデリー、Bunkamura ル・シネマ 渋谷宮下ほかで全国公開。このたび、ロング予告編が公開されました。

公開されたロング予告編は、高校の同窓会に訪れた主人公のシルヴィアが一人で座っているところにソールが訪れる出会いのシーンから始まります。

 

ソールは何故か、足早に帰途につこうとするシルヴィアのあとをつけてきます。警戒しながらもシルヴィアは無事帰宅し、ソールは土砂降りの雨の中シルヴィアの家の前で一晩を明かします。

 

その様子を見て「大丈夫?」と声をかけるシルヴィア。無事弟に保護されたソールは、「普通なら肺炎だ」と言われるも「何年も病気知らずだ」と何事もなかったかのように答えます。

 

数日後、家に来たシルヴィアに心からの謝罪をするソール。その後、ソールの姪に「叔父のことを見てくれませんか?」と頼まれ、承諾するシルヴィア。二人きりになったタイミングで、同窓会の日何故尾行したのか問い詰めるシルヴィアでしたが、実はソールは若年性認知症を患っており、「覚えていないんだ」と返されてしまいます……。

 

互いを知っていくうちに少しずつ距離が近づく二人。しかしその関係を良しとしないソールの弟や、疎遠だったシルヴィアと母親の再会など、ちょっとしたすれ違いが重なります。

 

泣きながら「自由を奪われた」とシルヴィアの娘アナに耳打ちするソール、走り出すシルヴィア、そして愛おしそうに互いを見つめ合う二人に待ち受ける結末とは……?

 

最後には二人で訪れたカフェで店員に「いつものね?」と聞かれ頷くソールにシルヴィアが「いつものって?」と聞くと「何だろう」とうなだれ笑い合うという、思わず笑みがこぼれるシーンがこの映画のぬくもりを一層際立たせて映像は終わります。

世間を恐れていたふたりの心の殻は、ゆっくりと溶けていく

ソーシャルワーカーとして働き、13歳の娘とNYで暮らすシルヴィア。若年性認知症による記憶障害を抱えるソール。それまで接点もなかったそんなふたりが、高校の同窓会で出会います。

 

家族に頼まれ、ソールの面倒を見るようになるシルヴィアでしたが、穏やかで優しい人柄と、抗えない運命を与えられた哀しみに触れる中で、彼に惹かれていきます。

 

ところが彼女もまた、過去の傷を秘めていました…。

 

『あの歌を憶えている』は、2月21日公開。 

 

[作品情報]

『あの歌を憶えている』

原題:MEMORY

監督・脚本:ミシェル・フランコ『ニューオーダー』『或る終焉』

出演:ジェシカ・チャステイン『女神の見えざる手』、ピーター・サースガード『17歳の肖像』、メリット・ウェヴァー、ブルック・ティンバー、エルシー・フィッシャー『エイス・グレード 世界でいちばんクールな私へ』、ジェシカ・ハーパー『サスペリア』ほか

2023 年/103 分/アメリカ・メキシコ/英語/シネマスコープ/5.1ch

日本語字幕:大西公子

配給:セテラ・インターナショナル © DONDE QUEMA EL SOL S.A.P.I. DE C.V. 2023 https://www.memory-movie-jp.com