唯一無二の玉手箱のような映画館「御成座」。塚本晋也監督が撮るミニシアター「街の小さな映画館」第20回

「街の小さな映画館」第20回御成座

塚本晋也監督がミニシアターを撮る「街の小さな映画館」第20回に秋田県の御成座が選ばれ、動画がYouTubeチャンネルにて公開されました。

公開された動画では、生活スペースでもあるロビー、シアター内に置かれた DJ ブース、発掘された往年の名作のポスター、カーボン式映写機など、昭和の佇まいを残すレトロな館内を辿ります。

 

インタビューでは代表の切替桂と支配人の遠藤健介が、映画館を始めることになった経緯、2021 年に惜しまれつつ亡くなった看板うさぎの“てっぴー”について、名物の絵看板に隠された楽しい仕掛け、存続にかける思いなどを語っています。

 

塚本監督は、次のようにコメントしています。

 

「ドキュメンタリー番組などで劇場の様子を見て、訪れたいとずっと思っていた。元々住居を探していてこの映画館に巡り会ったと言う。ロビーを通って、毎日お子さんが学校に行くと思うと夢物語のようだ。昔ながらの絵看板にもウキウキさせられる。古い映画館ながら、音響はいい響きをしていた。昔の映画館ならではの臨場感が味わえる。うさぎのてっぴーちゃんに会えなかったのは残念だったけど」

「街の小さな映画館」とは?

「街の小さな映画館」は、2015年『野火』初公開時に全国劇場行脚を行い個性あふれるミニシアターの魅力に触れた塚本監督が、お世話になっている映画館を1館ずつ訪れ、ミニシアターの魅力を伝える動画を撮影する企画。

 

コロナ禍をきっかけに「未曾有の事態の中格闘していらっしゃるミニシアターにエールを送らせていただきたい」との思いから始まりました。劇場とのアポ取りから撮影・編集・YouTube へのアップまで塚本監督自身が単独で行い、ロゴとイラストも描きおろしています。

 

[施設概要]

「御成座」

秋田県大館市御成町 1-11-22

TEL:0186-59-4974

http://onariza.oodate.or.jp/

座席数: 200 席

公式 X:@OdateOnariza