シングルマザーと認知症の青年の凍てついた心が溶けていく『あの歌を憶えている』本予告

『あの歌を憶えている』2月21日公開

ジェシカ・チャステイン主演最新作『あの歌を憶えている』が、2月21日(金)より新宿ピカデリー、Bunkamura ル・シネマ 渋谷宮下ほかで全国公開。このたび本予告が公開となり、海外の絶賛レビューが到着しました。

公開された本予告映像では、高校の同窓会に出席したシルヴィアが、帰宅した自宅前で寝ていたソールに声をかけるシーンから始まります。

 

ニューヨークでソーシャルワーカーとして働くシングルマザーのシルヴィアは、同窓会の日に自分を尾けてきた理由を問い詰め、「都合が悪いと忘れるの?」と怒りをぶつけるも、ソールはただ一言「覚えていないんだ」。

 

その後、ソールが若年性の認知症を患っていることを知り、ソールの姪から「叔父を見てもらえたら嬉しい」と頼まれたシルヴィアは、彼と時間を共有するようになります。

 

しかし、忘れたい過去の傷が癒えないシルヴィアは、深入りすることを恐れ、ソールとの距離を縮めることにためらい続けます。

 

そんな中、ソールが「自由を奪われた」と呟くと、シルヴィアもまた「あの出来事が忘れられない」と心の奥に秘めていた思いを吐露し、涙を流すのでした。

 

記憶の苦しみに囚われた二人が、互いに支え合う中で、凍りついた心は少しずつ溶けていく様が丁寧に描かれています。

 

海外では、「記憶が光り輝くシーンを倍増させ、信じられないほどのフィナーレをもたらす。傑作だ」(パリジャン紙)、「紛れもないパワーを持った作品。今の時代に必要な映画だ」(ル・モンド紙)、「フランコ監督は、優しさと希望とともに素晴らしい驚きを与えてくれた」(テレラマ紙)、「記憶の隙間をなんとかすり抜けていくカップルを描いた美しい愛の映画」(リベラシオン紙)など、ジェシカ・チャステインとピーター・サースガードの素晴らしい演技力だけでなく、作品の内容も評価が高く、期待値が高まるレビューが相次いでいます。ハリウッド俳優のジェイク・ギレンホールもインスタで投稿するなど、映画関係者からも熱い支持を受けています。

世間を恐れていたふたりの心の殻は、ゆっくりと溶けていく

ソーシャルワーカーとして働き、13歳の娘とNYで暮らすシルヴィア。若年性認知症による記憶障害を抱えるソール。それまで接点もなかったそんなふたりが、高校の同窓会で出会います。

 

家族に頼まれ、ソールの面倒を見るようになるシルヴィアでしたが、穏やかで優しい人柄と、抗えない運命を与えられた哀しみに触れる中で、彼に惹かれていきます。

 

ところが彼女もまた、過去の傷を秘めていました…。

 

『あの歌を憶えている』は、2月21日公開。 

 

[作品情報]

『あの歌を憶えている』

原題:MEMORY

監督・脚本:ミシェル・フランコ『ニューオーダー』『或る終焉』

出演:ジェシカ・チャステイン『女神の見えざる手』、ピーター・サースガード『17歳の肖像』、メリット・ウェヴァー、ブルック・ティンバー、エルシー・フィッシャー『エイス・グレード 世界でいちばんクールな私へ』、ジェシカ・ハーパー『サスペリア』ほか

2023 年/103 分/アメリカ・メキシコ/英語/シネマスコープ/5.1ch

日本語字幕:大西公子

配給:セテラ・インターナショナル © DONDE QUEMA EL SOL S.A.P.I. DE C.V. 2023 https://www.memory-movie-jp.com