漆と木粉のみ!「URCYL(アーシル)」愛知からメゾン・エ・オブジェ出展

「URCYL(アーシル)」メゾン・エ・オブジェ出展

愛知県・岡崎のELEMUS(エレムス)が開発した、漆と木粉のみを原料とした100%植物由来のバイオマス成形体技術「URCYL(アーシル)」が、フランス・パリで開催される国際家具見本市メゾン・エ・オブジェで初披露されます。

日本古来の天然素材、漆から開発された「URCYL」

ELEMUSは持続可能性と再⽣可能性を中⼼に掲げ、これまでの事業モデルから脱却して、環境負荷を最⼩限に抑えつつ社会に貢献することを⽬指しています。世界各国の素材メーカーがバイオマスプラスチックの開発を行う中、日本が古来より活用してきた天然素材「漆」に着目。漆と独自技術で微粉砕した木粉(主に間伐材や端材などを活用)を用いた100%植物由来のバイオマス成形体技術「URCYL」の開発に成功。日本や EU で特許を取得しています。

漆は日本で縄文時代より活用され、漆器の製造技術は独自に発展を遂げました。また、かつて日本国内各地でウルシノキが栽培されていましたが、戦後、石油化学の発展に伴い減少の一途をたどりました。

 

ELEMUS は、大学や研究機関と連携し自社でウルシノキの栽培に着手、これまで不可能とされていたウルシノキの人工発芽に世界で初めて成功し、その苗を愛知県の中山間地へ植樹して栽培をすすめています。

 

ウルシノキは発芽後 15 年程度で、樹液を採取できるようになることから、⻑期的に安定した資源供給が可能であり、私たちが生きている時間軸の中で循環させることが可能です。また、ウルシノキは他の樹木に比べて成長が早いことから、CO₂ の吸収量(固定化)が多いと考えられており、環境保護の観点からも評価されています。

デザインディレクターに秋山かおりが就任

今年より、色や素材の持つ力を効果的に活用するクリエイションを生み出すデザイン事務所「STUDIO BYCOLOR」を主宰するデザイナーの秋山かおりがデザインディレクターに就任。「URCYL」をライフスタイルアイテムの開発、製造するメーカーや、その企画に関わるデザイナーたちへより具体的にプレゼンテーションを行い、当事業の発展、推進をともに行うパートナーの開拓を目指します。

 

 

[会社概要]

合同会社 ELEMUS(ELEMUS LLC)

所在地 愛知県岡崎市明大寺町西郷中 39-79

HP https://elemus.co.jp/