『チネチッタで会いましょう』11月22日公開
カンヌ・ヴェベチア・ベルリン3大映画祭を制し、カンヌ国際映画祭コンペティション部門に8作品連続選出のナンニ・モレッティ監督最新作『チネチッタで会いましょう』が、11月22日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町ほかで全国公開。このたび、ベテラン映画監督ジョヴァンニが難癖をつけて若手監督の撮影を一晩とめてしまう本編映像が公開されました。
公開された本編映像では、ベテラン映画監督のジョヴァンニが、妻のパオラがプロデューサーを務める若手監督の撮影現場で、難癖をつけて最後のシーンの撮影を中断させる場面から始まります。
跪く犠牲者に銃を向ける暴力シーンの構図にどうしても納得できないジョヴァンニは「ダメだ、待ってくれ。このシーンをこのまま撮るべきではない」と撮影を止め、「君が撮っているシーンは映画を害するものだ。人々を害し、精神を害す」と若手監督に口出ししてしまいます。
プロデューサーの妻・パオラはクランクアップ目前のトラブルに居ても立ってもいられない様子で、地団太を踏みながら「お願い、最後のシーンなの。撮らせてちょうだい、話はそのあとで」と説得するも、ジョヴァンニは聞く耳を持たず若手監督との長い議論を始めてしまいます。
この後、ジョヴァンニと若手監督の議論は平行線を辿り、結局、撮影が一晩ストップするという最悪の事態に発展。撮影現場にいる誰もが疲れ果て、呆れかえるなか、自分の正しさを信じて疑わないジョヴァンニ。果たして自分が周囲とズレてしまったことに気づき、大切な人たちとの関係を修復することができるのでしょうか!?
順風満帆が一転!痛い目に遭って大切な人に気づく
イタリアの映画監督ジャンニは、チネチッタ撮影所での新作撮影を目前に控えています。プロデューサーの妻が40年いつも傍にいて映画を制作してきました。頭の中は新しい映画のアイディアでいっぱいと順調だと思っていたのはジャンニだけでした!
女優はカサヴェテスを持ち出し演出に口出し、あろうことか政治映画をラブストーリーだと言い出す始末。若い俳優のトンチンカンな発言にはあきれ言葉を失います。娘が紹介してくれたボーイフレンドは自分ほどの年齢の男性だとのこと。あらゆることに腹がたち戸惑うばかり。
誰にも理解されず一人帰宅し目覚めると、妻に別れを告げられてしまいます。さらに仏のプロデューサーは詐欺師とわかり、資金が枯渇し撮影はストップ。地位も築き尊敬されていたはずなのに・・・。妻も娘も愛しているのに・・・。
果たして映画は完成するのか?そして、愛するものたちとの関係を修復することはできるのか?
まさにナンニ・モレッティ集大成とも言える『チネチッタで会いましょう』は11月22日よりヒューマントラストシネマ有楽町ほかにて公開。
[作品情報]
『チネチッタで会いましょう』
原題:Il sol dell’avvenire
監督:ナンニ・モレッティ
脚本:フランチェスカ・マルチャーノ、ナンニ・モレッティ、フェデリカ・ポントレモーリ、ヴァリア・サンテッラ
音楽:フランコ・ピエルサンティ
撮影:ミケーレ・ダッタナージオ
出演:ナンニ・モレッティ、マルゲリータ・ブイ、シルヴィオ・オルランド、バルボラ・ボブローヴァ、マチュー・アマルリック
2023 年/イタリア・フランス/96 分/ヴィスタサイズ
日本語字幕:関口英子
後援:イタリア大使館
特別協力:イタリア文化会館
配給:チャイルド・フィルム https://child-film.com/cinecitta
© 2023 Sacher Film–Fandango–Le Pacte–France 3Cinéma
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