第37回東京国際映画祭[ガイド6]『生誕100周年 マルチェロ・マストロヤンニ特集』紹介

第37回東京国際映画祭開催中

第37回東京国際映画祭が、10月28日(月)~11月6日(水)に、日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区で開催中。本稿では、「マルチェロ・マストロヤンニ特集」で取り上げられた作品を紹介します。以下は、主に9月25日に行われたラインナップ発表記者会見の内容を元に構成しています。

©MEDIATRADE 1963
©MEDIATRADE 1963

今年の東京国際映画祭は、「東京から映画の可能性を発信し、多様な世界との交流に貢献する」を理念に掲げ、(1)マストロヤンニやナンニ・モレッティらを招聘し世界と日本映画館との交流、(2)将来の映画界を担う人材育成を、とりわけアジアと連携しながらTIFFCOMM含め進めること、(3)「ウィメンズ・エンパワーメント部門」新設が象徴するように、女性への視座を設けることの3つを柱にプログラムが組まれました。

生誕100周年 マルチェロ・マストロヤンニ監督特集

『甘い生活』(イタリア)

©1960 RTI

ゴシップ記者の目を通し退廃に満ちたローマ上流社会を描いた、カンヌ国際映画祭パルム・ドール受賞作。

『8 1/2』(イタリア・フランス)

©MEDIATRADE 1963

温泉地を訪ねた映画監督が現実と虚構の狭間で苦しむ、フェリーニの記念碑的作品。

『異邦人』(イタリア・フランス)

©Films Sans Frontieres

カミュ「異邦人」をヴィスコンティ監督がマストロヤンニとアンナ・カリーナを迎えて映画化。DCP化で鮮やかに蘇っている。

『ひまわり』(イタリア)

© 1970 – COMPAGNIA CINEMATOGRAFICA CHAMPION(IT) – FILMS CONCORDIA(FR) – SURF FILM SRL, ALL RIGHTS RESERVED

ヴィットリオ・デ・シーカがソフィア・ローレンとマルチェロ・マストロヤンニを迎え作り上げた悲恋の名作。

『エンリコ四世』(イタリア)

自らをハインリヒ4世と思い込んだピランデルロの戯曲の映画化。カンヌ国際映画祭コンペティションで上映。

 

 

 

[開催概要]

「東京国際映画祭」

期間:10月28日(月)~11月6日(水)

会場:日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区 

公式サイト:www.tiff-jp.net

 

「TIFFCOM2024」

期間:10月30日(水)~11月1日(金)

公式サイト:www.tiffcom.jp