第37回東京国際映画祭開催中
第37回東京国際映画祭が、10月28日（月）～11月6日（水）に、日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区で開催中。本稿では、「アジアの未来部門」の作品を紹介します。以下は、主に9月25日に行われたラインナップ発表記者会見の内容を元に構成しています。
今年の東京国際映画祭は、「東京から映画の可能性を発信し、多様な世界との交流に貢献する」を理念に掲げ、（1）マストロヤンニやナンニ・モレッティらを招聘し世界と日本映画館との交流、（2）将来の映画界を担う人材育成を、とりわけアジアと連携しながらTIFFCOMM含め進めること、（3）「ウィメンズ・エンパワーメント部門」新設が象徴するように、女性への視座を設けることの3つを柱にプログラムが組まれました。
アジアの未来部門
『昼のアポロン 夜のアテネ』（トルコ）
©Rosa Film, Ursula Film
母を探して遺跡を巡る女性のファンタジー風の景色が美しい作品。
『黒の牛』（日本・台湾・アメリカ）
©NIKO NIKO FILM MOOLIN FILMS CINEMA INUTILE CINERIC CREATIVE FOURIER FILMS
リー・カンション主演、田中泯出演の70mmフィルムを使用した圧倒的映像美の作品。
『冷たい風』（イラン）
主任調査官の主観ショットで展開される斬新なサスペンス映画。
『ミッシング・チャイルド・ビデオテープ』（日本）
©2024 「ミッシング・チャイルド・ビデオテープ」製作委員会
Jホラーの正統派継承者、近藤亮太監督のゾクゾクする静かなホラー映画。
『幼な子のためのパヴァーヌ』（マレーシア）
©2024 COPYRIGHT SUNSTRONG ENTERTAINMENT
赤ちゃんポストの運営スタッフ視点で描かれる、近年注目のマレーシア発の作品。
『シマの唄』（スペイン・オランダ・フランス・台湾・ギリシャ・アフガニスタン）
© Ton Peters
女性解放運動家としても知られるロヤ・サダト監督による、アフガニスタンを舞台にした作品。
『三匹の去勢された山羊』（アメリカ）
©Ye Xingyu
庶民と行政の関係を皮肉交じりに描くイエ・シンユー監督デビュー作。
『赦されぬ罪』（香港）
©Federation of Hong Kong Filmmakers Limited
名優アンソニー・ウォン主演で、復讐に燃える父と牧師としての立場に葛藤する牧師の姿を描く重厚なドラマ。
『海で泳げない鯨』（アメリカ）
©Twelve Oaks Film Art Inc
ほとんどセリフがない180分の映像美で描くワン・ディー監督デビュー作。
『春が来るまで』（イラン）
夫の自死を受け入れられない妻を、未来の巨匠と言われるアシュカン・アシュカニ監督のデビュー作。
［開催概要］
「東京国際映画祭」
期間：10月28日（月）～11月6日（水）
会場：日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区
公式サイト：www.tiff-jp.net
「TIFFCOM2024」
期間:10月30日（水)～11月1日(金)
公式サイト:www.tiffcom.jp
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