ゾンビの父、ジョージ・A・ロメロの遺作『The Living Dead』発売

『The Living Dead』上下巻発売&配信開始

ゾンビ映画の父、ジョージ・A・ロメロの遺作小説『The Living Dead』上下巻が、10月23日(水)発売。U-NEXTでも配信を開始しました。

惜しくも2017年にこの世を去った偉大なロメロ監督は、未完のゾンビ小説を残していました。これを、『シェイプ・オブ・ウォーター』ノベライズの共著者としても知られるダニエル・クラウスが引き継ぎ、壮大な物語『The Living Dead』として完成。U-NEXTでは、このロメロが作り上げた“最後のゾンビ”を、翻訳小説として刊行されました。

 

 

なお、U-NEXTでは、1985年発表のロメロ監督作『死霊のえじき』のほか、『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』やスティーヴン・キング脚本でも有名な『クリープショー』なども配信中です。

なぜゾンビに心奪われるかの答えはここにある

サンディエゴの検視官補と助手は、目の前の遺体が動き出すのを目撃し、国勢調査局の統計学者のもとには、身元不明遺体に関する異状なデータが届き始めます。

 

ミズーリ州のトレーラーハウスに住む女子高校生は、外からの悲鳴で目覚め、アトランタのテレビ局では、互いに襲い合う人々の映像にプロデューサーが息を呑みます。

 

そして、洋上の空母オリンピアでも、ただならぬ事態が発生。なぜ人はこれほどゾンビに心奪われるのか…答えはこの小説に!

ジョージ・A・ロメロ

映画監督、脚本家、プロデューサー、小説家。画期的なホラー作品『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』(1968)と『ゾンビ』(1978)という監督作2本で、「ゾンビ映画」という新たなジャンルを確立。その後も、『死霊のえじき』(1985)、『ランド・オブ・ザ・デッド』(2005)、『ダイアリー・オブ・ザ・デッド』(2007)、『サバイバル・オブ・ザ・デッド』(2009)と、本家「オブ・ザ・デッド」シリーズの続編4本を手がけた。他にも、スティーヴン・キング脚本の『クリープショー』(1982)とキング原作の『ダーク・ハーフ』(1993)でメガホンを取り、テレビシリーズ『フロム・ザ・ダークサイド』(1983‒88)を製作している。ニューヨーク出身のロメロはピッツバーグのカーネギーメロン大学を卒業し、映像の世界へ。妻のスザンヌとともにカナダのトロントに移住後10年以上暮らすも、2017年に死去。

ダニエル・クラウス

小説家。『Rotters』『The Death and Life of Zebulon Finch』2部作、『Bent Heavens』をはじめとする数多くの作品を上梓。映画監督のギレルモ・デル・トロとの共著で、アカデミー賞作品賞受賞作となった同名映画のノベライズ『シェイプ・オブ・ウォーター』と、Netflixの人気テレビシリーズ『トロールハンターズ:アルカディア物語』の原作『Trolhunters』を執筆。クラウスは小説家として、オデッセイ賞受賞、ライブラリーギルド選出、YALSA(ヤングアダルト・ライブラリー・サービス協会)のベスト・フィクション選出、ペアレンツ・チョイス金賞受賞、ブラム・ストーカー賞最終候補選出など、数々の功績を残しています。

 

[作品情報]

「The Living Dead」(上下巻)

著者:ジョージ・A・ロメロ&ダニエル・クラウス

訳者:阿部清美

仕様:46判/仮フランス装/(上巻)528ページ(下巻)520ページ

発売日:2024年10月23日

税込定価:各3000円(本体3300円)

ISBN:(上巻)978-4-911106-00-6/(下巻)978-4-911106-02-0

装幀: アンドリュー・リー