「Design for Care」人を支えるものづくり
HIRATA CHAIRは、デザイン&アートのフェスティバル「DESIGNART TOKYO」の会期10月18日〜27日に合わせて、南青山「HIRATA CHAIR TOKYO」で、自身の「Hirata Gen Collection」と、杖ブランド「Vilhelm Hertz(ヴォルヘルム・ハーツ)」による“Design for Care” をテーマにしたインスタレーションを展開中です。
デザイン&アートのフェスティバル「DESIGNART TOKYO 2024」は、表参道・外苑前・原宿・渋谷・六本木・広尾・銀座・東京駅周辺の96会場にも及び、「Reframing」をテーマに、パターナリズムに陥りがちな日常をアート&デザインで“見つめ直そう”とするもの。
なかでもこの「Design for Care」に注目したのは、デザイナー主体の“見せる”作品じたいではなく、ユーザーの環境、心、身体に着目した展示だったからです。
わたしが先日足を運んだ国際福祉機器展でも、DXやAIといったテクノロジーを通じ、介助「する」側の利便性をアピールするモノが多く見られました。
それに対し本展示会は、あくまで使う人の側に立った温もりを感じさせる体感型の展示でした。
たとえばこのソファ。ちょっとひとりになりたいときピッタリのハイバックで、可動式のサイドテーブルをオプションで取り付ければ、人の集まるリビングに居ながらにして、パーソナルなワークスペースになります。
HIRATA CHAIRの平田さんが福祉施設に納品したとき、障がいのある人と話して気づいたのは、案外、椅子でもテーブルでも“普通のもの”で構わないのだということ。
たとえばこのソファがあれば、健常者よりも圧倒的な集中力で作業をやり上げる力を持っているのだと。
「Gen Collectionは、テーブルは無垢の木製に水性塗料ですし、ファブリックは天然無彩色のウール100%を使用しています」
ありのままが美しいのです。
同じ発想は、今回コラボした杖のブランド、ヴィルヘルム・ハーツにも。同社は、木工と金工の職人が組んだオーダーメイドの杖をルーツに持つ、デンマーク発祥の美しい福祉用具ブランド。
天然の木や革を使い、使うほどに人に馴染む。もちろんハンドクラフト。
この杖の木部を作っているのが、HIRATA CHAIR。「人を支えるものづくり」をすることで共鳴し、アッシュの端材を使って製作しています。
今回はさらに、(株)カラーズの車椅子「COLORS」とコラボレーションし、座面と肘掛けをHIRATA CHAIRで手掛けた試作機も。
https://www.hiratachair.co.jp
https://vilhelm-hertz.jp/products
https://www.wheelchair.colors-g.co.jp
[開催概要]
DESIGNART TOKYO2024「Design for Care」
会期:10月18日〜27日
場所:HIRATA CHAIR TOKYO
〒107- 0062 東京都港区南青山4丁目1-15 #103
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