固定概念に囚われていないか?を問う!デザイナートトーキョーオフィシャルエキシビション[DESIGNART TOKYO 2024]

オフィシャルエキシビション「Reframing展」ワールド北青山ビル

デザイン&アートのフェスティバル「DESIGNART TOKYO」が、10月18日〜27日に、表参道・外苑前・原宿・渋谷・六本木・広尾・銀座・東京駅周辺の96会場で開催中。初日にはオープニングセレモニーがおこなわれました。

今年のテーマは「Reframing」。パターナリズムに陥りがちな日常をアート&デザインで“見つめ直す”ことで、新鮮な思考を巡らし、ポジティブで生産的な営みに繋がることが期待されています。

オフィシャルエキシビション「Reframing展」

オフィシャルエキシビション「Reframing展」のキュレーションを担当したのは、金澤韻(ART)、川合将人(DESIGN)、立川裕太(DRAFT)、青木竜太(TECHNOLOGY)の4名。4つの軸をもちながら選ばれた作品群は、それぞれの分野が絶妙な重なり合いを見せています。

Human Awesome Error不良息子像は、自らのガン細胞が増殖していくさまをモチーフにすることで、むしろ再生医療というポジティブで生産的なメッセージを与えています。

みょうじなまえ「Our Bodies」は、商品として搾取され続けてきたヌードに下着を着せ、それすら新たなパッケージ作品として商品化しようとする皮肉に満ちた作品を展開。

「RON RON」は、一見可愛らしいぬいぐるみのような作品ですが、作者のMarion Baruchが黒人解放運動に関わった人物であることを知っていると見え方が変わってきます。

Jose Zanine Caidasの「Sofa com rede」は、もともと量産家具を手掛けていた作家が自らをReframingし環境問題に対峙したことで生まれた作品。

2次元のキュビズムを立体化したSTUDIO PEPEのフラワーベース。

自動運転車両は人を避けるが動物は避けないという皮肉な作品。掃除機のルンバが轢いた動物たちを掃除して回る…というコンセプト。

会場デザインはHYBE Design Team。大きなガラスはQRコードになっており、室内の作品は仕切りを設けず回遊できるように配置されています。再生素材を素材剥き出しで使用してもラグジュアリーになることを示すこととなりました。

一癖も二癖もある作品群。表参道や外苑前に寄ることがあるなら、ぜひ頭の体操に訪れてみていただければ。

 

 

[開催概要]

DESIGNART TOKYO2024「Reframing展」

会期:10月18日〜27日

場所:ワールド北青山ビル

東京都港区北青山3−5−10