『ぼくのお日さま』
史上最年少で第66回サンセバスチャン国際映画祭の最優秀新人監督賞を受賞した奥山大史監督の長編2作目『ぼくのお日さま』の奥山監督と池松壮亮が、釜山国際映画祭の上映後Q&Aに登壇しました。
本作は、2022年開催の第27回釜⼭国際映画祭で⾏われた世界40カ国288 企画からなる「Asian Project Market(APM)2022」で「ARRI アワード」 を受賞したところからはじまっており、先⽇のサンセバスチャン国際映画祭が、監督・奥⼭⼤史を発⾒した映画祭で、釜⼭映画祭は「ぼくのお⽇さま」を⽣んだ縁の深い映画祭。
上映直後あたたかい拍⼿に包まれたあと登壇し、司会から紹介された奥⼭は、「アニョンハセヨ、2年前の釜⼭国際映画祭のAPM のアジア・プロジェクト・マーケットで、最初に企画をだしました。こうして完成した映画と池松さんと⼀緒に釜⼭映画祭に戻ってこれたこと本当にうれしく思っています」と挨拶。
続けて紹介された池松は、韓国語で⾃⼰紹介をした後「釜⼭からはじまったこの映画を今⽇釜⼭の皆さんにご覧いただけることとてもうれしいです」と挨拶。
Q&Aでは「APM に企画を出すことで、この作品にどのようなメリットをもたらしましたか︖」という質問に、「APM にはいろんな国の⽅々が参加しています。フランスの配給会社や台湾の助成⾦の会社など、それぞれ⾃分の国にある価値観だったり⽂化だったりの視点で意⾒をいってくださるので、いまの⽇本の視点からみると、そういう捉え⽅があるんだ、そういうミスリードが起きるんだという⼤きな気づきがありました。APM で最終的に「ARRI アワード」 をいただいて、撮影に「ARRI」のカメラを使うことができたことも⼤きかったです」と答えました。
「キャストの皆さんはスケートをこの映画のために練習したのですか︖」という質問には、奥⼭が「タクヤ(越⼭)とさくら(中⻄)は、もともとスケートが滑ることができました。⼆⼈は⾮常にうまいのですが、荒川役の池松さんはまったく滑ることができない状態から練習してもらいました」と明かすと観客からどよめきが。
観客の反応をうけて奥⼭が池松に「スケートはどうでしたか︖」と話をふると池松は「⾮常に難しくて、とても苦労しました。何回転けたかわかりません」と回答。
最後に池松は次のようにコメントしています。
「タクヤ役の敬達と、さくら役の希亜良は、カンヌ映映画祭を満喫した後、釜⼭も⾏けたらいいねと伝えると、カンヌより釜⼭に⾏きたいと⾔ったぐらい(笑)、ここに来たがっていました。お⼟産に、⼆⼈から頼まれたオリーブヤングのリップクリームを買って、釜⼭の皆様がとても真剣に映画を観てくださったことを伝えます」
今後は、シカゴ国際映画祭、⾹港アジア映画祭、ストックホルム映画祭などでの上映が決まっています。
池松演じるコーチが愛のキューピットに
吃音をもつホッケー少年・タクヤ(越山敬達)は、「月の光」に合わせフィギュアスケートを練習する少女・さくら(中⻄希亜良)の姿に心奪われます。ある日、さくらのコーチ荒川(池松壮亮)は、ホッケー靴のままフィギュアのステップを真似て何度も転ぶタクヤを見つけます。タクヤの恋の応援をしたくなった荒川はスケート靴を貸してあげ、タクヤの練習をつきあうことに。しばらくして荒川の提案から、タクヤとさくらはペアでアイスダンスの練習をはじめることになり......。
[作品情報]
『ぼくのお日さま』
監督・撮影・脚本・編集:奥山大史
出演:越山敬達、中⻄希亜良、池松壮亮、若葉⻯也、山田真歩、潤浩ほか
主題歌:ハンバート ハンバート
配給:東京テアトル
© 2024「ぼくのお日さま」製作委員会/COMME DES CINÉMAS
公式 HP bokunoohisama.com
公式ハッシュタグ #ぼくのお日さま
公式 X @bokuno_ohisama
公式 Instagram @bokuno_ohisama
[作品情報]
製作・監督・脚本:ジェームズ・グレイ
出演:アン・ハサウェイ、ジェレミー・ストロング、バンクス・レペタ、ジェイリン・ウェッブ、アンソニー・ホプキンス
2022年/アメリカ/スコープサイズ/115分/カラー/英語/5.1ch/原題『Armageddon Time』/日本語字幕翻訳:松浦美奈/PG-12
配給:パルコ ユニバーサル映画 宣伝:フラニー&Co. © 2022 Focus Features, LLC.
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