清水崇「家に染み入る雨の情景だけでこんなに怖いとは」『ACIDE/アシッド』

『ACIDE/アシッド』8月30日公開

死の酸性雨が降り出した世界を舞台に、極限状況に陥った人々の決死の脱出劇を描く極限サバイバル・スリラー『ACIDE/アシッド』が8月30日(金)TOHO シネマズ シャンテ他で全国公開。このたび、アザービジュアル6種が公開されました。

公開されたビジュアルは、硫酸のような雨が降り出した世界『ACIDE/アシッ ド』で全てが溶けて行く様を描いたもの。

 

「こんな物も、そうか、溶けるか。」

 

と唸りたくなる、日常のあれこれが焼け溶けていきます。人形、スニーカー、自転車、洗濯機、車、信号機・・・もちろん例外なく、人間もこの ように溶けていくわけです。

 

監督曰く、過度なVFXは避けあくまでもリアリズムを狙ったというショッキングなビジュアルとなっています。

ヒグチユウコ「自然災害への私たちの無力さ」

一足先に本作を鑑賞した著名人から感想が届いています。

 

映画監督の荒木伸二は次のようにコメントしています。

 

「口をアングリ開けたまま100分が過ぎました。 リアリズムの勝利。 近未来ディストピアものなのにですよ!」

 

映画監督の清水崇は、次のようにコメントしています。

 

「私たちが生み出した“自然の恐怖”は、非情なリアリティで気持ちを鷲掴みにし、“人の繋がり”を浮き彫りにしていく。 幽霊、恐竜、モンスター、エイリアンもゾンビも登場せぬまま襲い来る“恐怖”.........家に染み入る雨の情景だけでこんなに怖いとは!!」

 

画家のヒグチユウコは、次のようにコメントしています。

 

「死の雨の登場の予兆ともなる雨雲が何とも不安な気持ちにさせてくれるのだが、同時に美しくもある。自然災害への私たちの無力さと同時に、地球上の生き物の1つでしかないことを再認識させられた」

想像を絶する死の雨から逃げられるか?

本作は、第76回カンヌ国際映画祭ミッドナイトスクリーニング部門やシッチェス・カタロニア国際映画祭に出品され、2024年セザール賞視覚効果賞にノミネートされた黙示録的な衝撃作。人、家、街、すべてを溶かしていく超高濃度酸性雨が降り出した世界を舞台に、極限状況に陥った人々のこの世の終わりからの脱出劇を描きます。

 

異常な猛暑に見舞われたフランスの上空に不気味な雲が出現。それは、南米に壊滅的な被害をもたらした酸性雨を降らせる危険な雲でした。

 

北部の地方都市に住む中年男性ミシャルと元妻エリースは、寄宿学校に預けていた十代の娘セルマをからくも救出するも、あらゆるものを焼き尽くすように溶かす強酸の雨は、容赦なく大勢の市民の命を奪っていきます・・・。

 

フランス全土が大混乱に陥るなか、安全な避難場所を探し求めてあてどなく歩き続ける親子の行く手には、凄まじい群衆パニックと、あらゆるものを溶かす高濃度酸性雨のさらなる恐怖が待ち受けていて・・・。

 

『ACIDE/アシッド』は、8月30日(金)TOHO シネマズ シャンテ他で全国公開。

 

[作品情報]

『ACIDE/アシッド』

原題:ACIDE

監督・脚本:ジュスト・フィリッポ

ギヨーム・カネ、レティシア・ドッシュ、ペイシェンス・ミュンヘンバッハ

2023年/フランス/100分/フランス語/4K/シネスコ/カラー/5.1ch

日本語字幕:星加久実

配給:ロングライド

公式サイト:longride.jp/acide/

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