「田中達也展 みたてのくみたて」日本橋髙島屋 S.C.で開催中
おもわずクスッとするミニチュアアートがInstagramで話題の写真家・田中達也の展覧会「田中達也展 みたてのくみたて」が、8月28日(水)まで、日本橋髙島屋 S.C.で開催中です。本稿では、会期に先立ち行われたプレス内覧会の模様を紹介します。
田中達也は、日常にあるものを別の物に見立てたアート「MINIATURE CALENDAR」を、2011年からInstagramで毎日発表し続けているミニチュア写真家・見立て作家です。丸眼鏡を自転車に、ソフトクリームをウェディングドレスに見立てた作品には、言葉遊びを交え、ウィットに富んだタイトルもつけられています。
韓国・ソウルで総動員数約19万人を記録した田中達也の「見立て」をテーマにした展示会が日本初上陸。ミニチュア作品約160点の作品を「HOME」「FORM」「COLOR」「SCALE」「MOTION」「LIFE」、「WORLD」の7ゾーンに分けて展示。
大人気絵本『おすしが ふくを かいにきた』のキャラクターや、自分がミニチュア人形になったようなフォトスポットのにもなる大型作品も交え、見立ての世界を体感できるようになっています。また、すべての作品が撮影可能なのも魅力です。
田中達也は次のようにコメントしています。
「どうしてアイデアが尽きないのですか?わたしはよくそう尋ねられます。2011年から毎日作品を発表している中で、どうやって頭の中で見立てのアイデアを探し、組み立てているのかを意識できるようになりました。今回の展示会にみたてのくみたてというテーマを選んだのは、皆さんの質問に自分なりの答えを示したい気持ちがあったからです」
アイデアが浮かんだらスマホにメモしておき、撮影するときにどれを形にするか考えるそう。絵本やジオラマのような大きな作品では、ラフスケッチを描いて進めると言います。
普段政治的表現を避けている田中が「プロポーズの切り札」と「NO WAR」を併置して最後に持ってきたのが印象的でした。
「田中達也展 みたてのくみたて MINIATURE LIFE MITATE MIND」は、8月28日(水)まで日本橋高島屋S.C.本館で開催中。9月11日からは横浜高島屋ギャラリーで、横浜会場限定の新作を合わせて巡回します。
[開催概要]
「田中達也展 みたてのくみたて MINIATURE LIFE MITATE MIND」
会期:8月28日(水)まで ※21日は休業
会場:日本橋高島屋S.C.本館 8階ホール
主催:NHK財団
企画制作:株式会社MINIATURE LIFE、株式会社CoCo
(c)Tatsuya Tanaka
コメントをお書きください