近年上映ラッシュが続いている名作リバイバル上映。高画質な4Kリマスターやデジタルリマスターなどが施されており、公開当初とはまた違った感動を抱けること間違いなし。そこで本稿では、この夏劇場公開されるSF映画のオススメ3作品を紹介します。
テアトル・クラシックス ACT.4 『デューン/砂の惑星』4Kリマスター版 (8月2日(金)公開 配給:東京テアトル)
『キングコング』(76)などを手掛けた大物プロデューサー、ディノ・デ・ラウレンティスがデヴィッド・リンチ監督を抜擢、多額の製作費を投じて映像化不可能と言われたフランク・ハーバートのSF大河小説を映画化。
時は10191年、宇宙が皇帝シャダム4世によって支配されていた時代。最も貴重な資源であるメランジと呼ばれるスパイスを採取できるのは、砂に覆われ巨大な虫が支配する“デューン”と呼ばれる砂漠の惑星アラキスのみ。皇帝シャッダム4世は、自分の地位を脅かしそうな“救世主”の出現を恐れて、それがアラキスに住む皇帝のいとこアトレイデス公爵の息子ポールであると判明したため、公爵の敵であるハルコネン男爵と手を組みアトレイデス公爵の失脚を画策します。公爵は死亡し、ポールと母親ジェシカは砂漠に逃れ、アラキスの原住民であるフレーメンの集団に合流して一大軍団を構成、巨大なサンドワーム(砂虫)を操りハルコネン男爵の軍を次々と壊滅していきます。やがてフレーメンに伝わる“命の水"を飲んで超人化したポールは、皇帝に最後の闘いを挑みます・・・。
『アクション・ミュタンテ 4K』(8月23日(金)公開/配給:フリークスムービー)
https://accionmutante.jp /
美しい者だけが権力を握る近未来。胸に五キロの爆弾を抱えたケミスト、結合双生児の兄弟アレックスとアラン、怪力の M・A らその容貌ゆえ迫害されてきたテロリスト集団アクション・ ミュタンテは「美しいものは悪だ」の合言葉のもと誘拐、略奪、殺人を繰り返していました。
ある日監獄から出所したボスのラモンを迎え、パン製造業の大富豪オルホの娘パトリシアの結婚パーティに潜入。ミュタンテたちは客たちを次々と殺害し、彼女を拉致。しかし、身代金の引換え場所である惑星へ向かう途中、金のことでミュタンテたちは互いを疑いはじめ、あげくの果てには殺し合いとなるも、惑星もろともぶっ飛ばす勢いで突き進みます。
シュールな映像とアナーキーSFバイオレンス満載の超怪作は、のちに『ビースト獣の日』(95)でスペイン版アカデミー賞といわれるゴヤ賞を受賞した鬼才アレックス・デ・ラ・イグレシアの監督デビュー作。その才能にひれ伏したスペインの巨匠ペドロ・アルモドバルが製作を務めています。
『ターミネーター2』(8月23日(金)より2週間限定上映/配給:Filmarks)
https://filmaga.filmarks.com/articles/304368/
『タイタニック』や『アバター』シリーズなどのジェームズ・キャメロン監督による、SFアクションシリーズ第2作目。VFX技術を駆使した映像と緊迫感のあふれるバトルアクションが見どころで、1991年のアカデミー賞では、視覚効果賞、メイクアップ賞、音響効果賞、録音賞を受賞しました。
アーノルド・シュワルツェネッガーが主演を務め、リンダ・ハミルトン、ロバート・パトリック、エドワード・ファーロング、ジョー・モートンらが出演しています。
最初のターミネーター出現から10年後。サラ・コナーの息子ジョンは少年に成長し、近未来の人類抵抗軍のリーダーとなっていました。機械軍はジョンを少年のうちに殺すため、新しいターミネーターを送り込みます。
ある日ロサンゼルスに2体のターミネーターが未来から送り込まれます。息子を守るためサラの死闘が始まります。残忍非道なターミネーターに立ち向かうサラとジョン母子に、強い味方が現れます。それは、いかなる犠牲を払ってもジョンを守れと厳命を受け人類抵抗軍によって送り込まれた戦士でした。
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