『フィリップ』6月21日公開
1961年にポーランドで発刊されるや内容の過激さからすぐ発禁処分になった伝説の自伝的小説をもとに描かれた映画『フィリップ』が6月21日に公開。このたび、本編特別映像が公開されました。
公開されたのは、フィリップがドイツ人女性に復讐を果たすシーンを捉えたもの。
フィリップは、自身の美貌を武器に、夫が出征したドイツ人女性を誘惑。すると女性は、夫がいない寂しさを紛らわすためフィリップにすがったのも束の間、「君の亭主はポーランドで死体になる」「子供はもう出来ない、これが最後の交わりになる」と非道な言葉を投げつけられてしまいます。
その言葉に傷つき警察を呼ぼうとする女性に対し「恥をかくのはそっちだ。髪を切られてな」と畳みかける様子は、自身の壮絶な孤独がいかに深いかを見せつけます。
身分を秘してナチスへの復讐を果たす男の生き様
1941年、ワルシャワのゲットーで暮らすポーランド系ユダヤ人フィリップ(エリック・クルム・ジュニア) は、恋人サラとゲットーで開催された舞台でナチスによる銃撃に遭い、サラや家族、親戚を目の前で殺されてしまいます。
2年後、フィリップはフランクフルトにある高級ホテルのレストランでウェイターとして働いていました。自身をフランス人と偽り、戦場に夫を送り出し孤独にしているナチス将校の妻たちを次々と誘惑することでナチスへの復讐を果たすという孤独と嘘で塗り固めた生活を過ごしていましたが、やがて、プールサイドで知的な美しいドイツ人のリザ(カロリーネ・ハルティヒ)と出会い、愛し合うように。しかし、戦争は容赦なく二人の間を引き裂いていきます・・・。
『フィリップ』は、6月21日に公開。
[作品情報]
『フィリップ』
原題:Filip
監督:ミハウ・クフィェチンスキ
脚本:ミハウ・クフィェチンスキ, ミハル・マテキエヴィチ (レオポルド・ティルマンドの小説『Filip』に基づく)
出演:エリック・クルム・ジュニア、ヴィクトール・ムーテレ、カロリーネ・ハルティヒ、ゾーイ・シュトラウプ、ジョゼフ・アルタムーラ、トム・ファン・ケセル、ガブリエル・ラープ、ロベルト・ヴィエツキーヴィッチ、サンドラ・ドルジマルスカ、ハンナ・スレジンスカ、マテウシュ・ジェジニチャク、フィリップ・ギンシュ、ニコラス・プシュゴダ
撮影:ミハル・ソボチンスキ
美術:カタジーナ・ソバンスカ,マルセル・スラヴィンスキ
衣装:マグダレナ・ビェドジツカ, ユスティナ・ストラーズ
メイクアップ:ダリウス・クリシャク
音楽:ロボット・コック
プロデューサー:ポーランド・テレビ SA
配給:彩プロ
2022 | ポーランド | ポーランド語、ドイツ語、フランス語、イディッシュ語 | 1: 2| 124 分 | 字幕翻訳:岡田壮平 | R-15+
後援:ポーランド広報文化センター
(C)TELEWIZJA POLSKA S.A. AKSON STUDIO SP. Z.O.O. 2022
映画公式 HP https://filip.ayapro.ne.jp/
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