『Shirley シャーリイ』7月5日公開
奇才ジョセフィン・デッカーの初⻑編『Butter on the Latch』(2013)に惚れ込んだマーティン・スコセッシが製作総指揮に名乗りをあげ、2020年サンダンス映画祭USドラマ部門審査員特別賞を受賞した⻑編第4作『Shirley シャーリイ』が7月5日(金)公開。このたび、シャーリイを演じるエリザベス・モスの下心満載の本編特別映像と場面写真が公開されました。
公開された映像は、故意にローズを不機嫌にさせたシャーリイが、その様子を見て楽しむシーンを捉えたもの。
「出産予定日は?」「秘密ならそう言ってよ」 ・・・新婚夫婦のデリケートな話題にわざと触れ、平穏な夕食の場を掻き乱すシャーリイ。苛立ちながらもなんとかローズは冷静を保とうとするも、シャーリイは「婚前交渉の話を聞かせて」とさらに畳みかけます。
公開されたシーン写真は6点。ただ本能のまま食事するシャーリイのほか、暗闇の中デスクライトだけで執筆するシャーリイ、獲物を狙うようなまっすぐな目のシャーリイなど、全てに不穏さを感じるエリザベス・モスの怪演技が冴え渡っています。
風変わりな作家シャーリイと若い巻き込まれ夫婦
1948年、『ニューヨーカー』誌上に発表した短編「くじ」が一大センセーションを巻き起こした後、新しい⻑編小説に取り組んでいたシャーリイ (エリザベス・モス)でしたが、なかなかスランプから抜け出せずにいました。
小説の題材になったのは、ベニントン大学に通う18歳の少女・ポーラが突如として消息を絶った未解決の失踪事件。同じくベニントン大学教授である夫のスタンリー・ハイマン(マイケル・スタールバーグ)は、引きこもってばかりいるシャーリイの機嫌をとって執筆へ向かわせようとするもうまくいきません。
そんな二人のもとへ一組の夫妻が居候としてやってきます。文学部でハイマンの補佐として職を得たフレッド(ローガン・ラーマン)は、妻のローズ(オデッサ・ヤング)と共にバーモント州の学園都市へ移住を計画。新居が見つかるまでの間、無料で部屋と食事を提供する代わりに家事や妻の世話をしてほしいとスタンリーに半ば強引に言いくるめられた夫妻は、何も知らずにシャーリイとスタンリーと共同生活を送ることに。
当初は他人が家に上がり込むことを毛嫌いしていたシャーリイでしたが、ひどい扱いを受けても懲りずに自分の世話を焼くローズを通じて、次第に執筆のインスピレーションを得るように。一方、ローズはシャーリイの魔女的なカリスマ性に魅入られ、いつしか二人の間には奇妙な絆が芽生えていきます。
しかし、この風変わりな家に深入りしてしまった若々しい夫妻は、やがて自分たちの愛の限界を試されることになるのでした......。
『Shirley シャーリイ』は、7月5日(金)公開。
[作品情報]
『Shirley シャーリイ』
原題:Shirley
監督:ジョセフィン・デッカー
脚本:サラ・ガビンズ
原作:スーザン・スカーフ・メレル(『Shirley』未邦訳)
撮影:シュトゥルラ・ブラント・グロヴレン
美術:スー・チャン
編集:デヴィッド・バーカー
衣装:アメラ・バクシッチ
音楽:タマール=カリ
音楽監:ブルース・ギルバート、ローレン・マリー・ミカス
キャスティング:ケリー・バーデン、ポール・シュニー
キャスト:エリザベス・モス(『ハースメル』『透明人間』『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』)/マイケル・スタールバーグ(『ボーンズ アンド オール』『君の名前で僕を呼ん で』)/ローガン・ラーマン(『ブレット・トレイン』『ウォールフラワー』/オデッサ・ヤング『帰らない日曜日』『グッバイ、リチャード!』)
2019年|アメリカ|英語|107 分|アメリカン・ビスタ|字幕翻訳:橋本裕充
© 2018 LAMF Shirley Inc. All Rights Reserved
配給・宣伝:サンリスフィルム
【公式サイト】 https://senlisfilms.jp/shirley
【公式 X】https://twitter.com/shirleymovie_jp
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