「映画と一緒に世界は動いてる」塚本晋也監督「街の小さな映画館」第15回『横浜シネマリン』

「街の小さな映画館」第15回『横浜シネマリン』

塚本晋也監督自らが撮影・編集・YouTubeアップロードまで行い、ミニシアターの魅力を伝える動画「街の小さな映画館」企画の第15回『横浜シネマリン』が公開されました。

横浜シネマリンは、横浜のイセザキ・モールに隣接するミニシアター。同地で60年以上続く歴史ある映画館に閉館の危機が訪れた2014年、映画サークル「横浜キネマ倶楽部」で活動していた八幡温子が個人で経営を引き継ぐことを決意し、同年12月12日に復活させました。

 

アテネ・フランセ文化センターの堀三郎が手掛けた音響設計に定評があり、優れたドキュメンタリーや社会と連動した作品を得意としています。35ミリフィルムでの旧作上映にも対応する一方、若手監督にも積極的に門戸を開きます。

 

公開された動画では、岩崎敬が内装と照明デザインを手がけたロビーや、ずらりと並んだ35ミリフィルム、かつて渋谷オーディトリウムで活躍していた映写機などを辿っています。

 

インタビューでは、代表で支配人の八幡温子が劇場を受け継ぐことを決めた思いや改装の苦労、今後の目標などを語っています。

塚本監督は次のようにコメントしています。

 

「地下にある可愛らしい劇場。ミニシアターの先輩たちの力を借りて、音響、映像とも素晴らしいものに。

『野火』も迫力の上映を毎年してくださっています。

代表八幡さんは、柔らかい雰囲気の相好にもかかわらず質疑応答ではビシビシ鋭い質問を投げかけてきます。

そんな八幡さんの選んだ上映作品。ロビーにいるだけで、世の中には色々なドキュメンタリーがあるんだな、と気付かせてくれます」

 

【 『野火』上映記録】

2015:12 月 5 日~12 月 11 日 *舞台挨拶:12 月 8 日

2017:8 月 15 日 *舞台挨拶:8 月 15 日

2018:8 月11 日 *舞台挨拶:8 月 11 日 *メイキング上映 *ライブ映像上映

2019:8 月 12 日

2020:8 月 9 日 *オンライントーク:8 月 9 日

2021:8 月2日~8 月5日 *オンライントーク:8 月2日

2022:8 月 7 日, 8 月 8 日 *ライブ映像上映

2023:8 月 13 日 *オンライントーク:8 月 13 日

「街の小さな映画館」とは?

「街の小さな映画館」は、塚本晋也監督が2015年『野火』初公開時に全国劇場行脚して個性あふれるミニシアターの魅力に触れたことでできあがった企画。コロナ禍をきっかけに「未曾有の事態の中格闘していらっしゃるミニシアターにエールを送らせていただきたい」との思いから始まりました。

 

お世話になっている映画館を1館ずつ訪れ、ミニシアターの魅力を伝えるために、劇場とのアポ取りから撮影・編集・YouTube へのアップまで塚本監督自身が単独で行い、ロゴとイラストも描きおろしています。

 

[横浜シネマリン]

横浜市中区長者町 6-95

TEL:045-341-3180

https://cinemarine.co.jp/

座席数:102 席