『プリンス ビューティフル・ストレンジ』6月7日公開
孤高の天才“プリンス”の真実に迫るドキュメンタリー『プリンス ビューティフル・ストレンジ』がプリンスの誕生日6月7日(金)より新宿シネマカリテほか全国ロードショー。本稿では、彼の数々の伝説を振り返ります。
1958 年 6 月 7 日、アメリカ・ミネアポリスで誕生したプリンスは、1978 年にデビューして以来、35 年以上にわたり世界中 で唯一無二の独特な存在であり続けました。
プリンスは、生前に39枚のスタジオアルバムと4枚のライブアルバムをリリースし、発表した楽曲数は約600曲にのぼります。ほぼ年に1枚のハイペースで作品を発表しつづけていますが、未発表曲も膨大にあることが知られています。それは死後に証明され、自宅兼スタジオの金庫からは約8,000曲もの未発表曲収録されたテープが発見されています。
また、1992年にワーナー・ブラザーズと再契約を結んだときは、史上最高額の1億ドルの契約金と副社長のポストを手に入れています。1億ドルといえば、マイケル・ジャクソンやマドンナも上回る当時の音楽業界で歴代最高額です。
そのワーナー・ブラザーズとの確執から、頬に“SLAVE(奴隷)”と書いてステージに立ち、レーベルの支配に反発を示したプリンス。1993年に“プリンス”という名前から、発音のできない抽象的なシンボルマークへと改名しています。2000年には元の“プリンス”に戻したものの、この改名事件は彼の生き様をも象徴しています。
プリンスを敬愛するミュージシャンらの貴重なエピソード多数
2016年4月21日、57歳の若さで急死した天才アーティスト・プリン
ス。1978年に『For You』でデビューし、84年には自伝的映画『パープル・レイン』と同サントラがメガヒット。公式発売されたアルバムのトータルセールスは1億5千万枚で、12枚のプラチナアルバムと30曲のトップ40シングルを生み出し、7度のグラミー賞を受賞。2004年にはロックの殿堂入りを果たしました。
アメリカ・ミネアポリスで誕生したプリンス(本名:プリンス・ロジャーズ・ネルソン)は、住民の99%が白人という環境下で多感な青春時代を過ごしました。公民権運動の渦中、ジェームス・ブラウン等の黒人ミュージシャンも訪れた地元のブラックコミュニティ“ザ・ウェイ”での音楽的な原体験、恩師や家族が語る幼少期のエピソードは、興味深いものばかり。チャカ・カーン、チャックD、ビリー・ギボンズなど、プリンスを敬愛するミュージシャンの貴重なエピソードも多数収録。孤高の天才が如 何にして誕生したのか、そして突然の悲劇までプリンスを愛する全てのファンに贈る傑作ドキュメンタリーです。
『プリンス ビューティフル・ストレンジ』は、6月7日(金)より新宿シネマカリテほか全国ロードショー。
[作品情報]
『プリンス ビューティフル・ストレンジ』
原題:Mr. Nelson On The North Side
出演:プリンス、チャカ・カーン、チャックD、ビリー・ギボンズ他
監督:ダニエル・ドール/ 2021年/カナダ/英語/68分/16:9フル/ステレオ 提供:キュリオスコープ、ニューセレクト
配給:アルバトロス・フィルム
公式 HP:https://prince-movie.com
©PRINCE TRIBUTE PRODUCTIONS INC.
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