史上最年少で第66回サンセバスチャン国際映画祭の最優秀新人監督賞を受賞した奥山大史監督の商業デビュー作『ぼくのお日さま』が9月公開決定。このたび、30秒予告と場面写真も公開されました。

今回、公開された30秒予告は、田舎町のスケートリンクでコーチの荒川が、タクヤとさくらに、ペアでアイスダンスを練習しようと提案するところからはじまります。

吃音をもつホッケーが苦手な少年、選手の夢を諦めたスケートのコーチ、コーチに憧れるスケート少女･･･3人の雪が降りはじめてから雪がとけるまでの淡くて切ない小さな恋の物語を映し出し、ハンバートハンバートによる主題歌「ぼくのお日さま」があたたかく包み込む映像に仕上がっています。

また今回、主人公タクヤ役を越山敬達、ヒロインさくら役を中⻄希亜良が演じることも発表され、それぞれコメントを寄せました。

主人公で、すこしばかり吃音をもつホッケーが苦手な少年のタクヤ役に大抜擢されたのは、映画主演デビューの越山敬達。ドラマ『天狗の台所』(23)にメインキャストとして初出演し、アーティスト・演劇集団の EBiDAN(恵比寿学園男子部)の研究生「EBiDAN NEXT」としても活躍するフレッシュな才能溢れる14歳です。

スケートは4歳から経験があったものの、劇中で披露するアイスホッケーとアイスダンスは初めて。ホッケーはスケートと靴が違い、アイスダンスも音楽に合わせ多種の滑走を伴うものの、もちまえの運動神経でどちらも習得に必要とされる時間の半分以下の日数で習得しました。

越山は次のようにコメントしています。

「『ぼくのお日さま』は、僕にとって初の主演映画だったので、クランクインした時はこれまでにないほど緊張していました。ですが、すごく明るい現場で、キャストの皆さんやスタッフさんも優しい方ばかりだったので、一瞬で馴染めたし、撮影期間もあっという間に過ぎていきました。スケートをしながら何テイクも重ねたことは大変でしたが、それが報われる素敵な映像になっています。僕にとって『ぼくのお日さま』という作品が忘れられないように、皆さんにとってもきっと忘れられない作品になると思います!是非劇場に足を運んでみてください!!」

フュギュアスケートを学ぶ少女・さくら役には、本作が演技デビューで、フランス語、英語も堪能なマルチリンガル、12歳の中⻄希亜良。4歳から現在までフィギュアスケートを習い、シングルの他に、アイスダンスでは全日本フィギュアスケートノービス選手権大会にも出場経験があるフィギュア上級者です。

本作出演のきっかけは、キャスト募集を知ったスケートのコーチからの勧めで、100名以上が参加したオーディションを経てヒロインに大抜擢されました。

中西は次のようにコメントしています。

「こんなすてきな作品に参加できて、本当に幸せで、ありがたくて、今でも信じられない気持ちです。演技もはじめてで緊張しましたが、奥山監督や池松さん、越山くん、そしてスタッフのみなさんがいつも助けてくれました。でもその分、スケートでは誰よりも頑張ろうと撮影に臨みました。とっても寒い冬の撮影現場でも、いつも心はあったかくて、この映画はそんな気持ちにさせてくれる作品だと感じています。たくさんの方に観ていただけたら嬉しいです」

なお、さくらの母親役として山田真歩、タクヤの友人役として潤浩(ゆんほ)の出演も明らかになりました。

吃音をもつホッケー少年・タクヤ(越山敬達)は、「月の光」に合わせフィギュアスケートを練習する少女・さくら(中⻄希亜良)の姿に心奪われます。ある日、さくらのコーチ荒川(池松壮亮)は、ホッケー靴のままフィギュアのステップを真似て何度も転ぶタクヤを見つけます。タクヤの恋の応援をしたくなった荒川はスケート靴を貸してあげ、タクヤの練習をつきあうことに。しばらくして荒川の提案から、タクヤとさくらはペアでアイスダンスの練習をはじめることになり......。

映画『ぼくのお日さま』は、9月テアトル新宿、TOHO シネマズシャンテ ほかで全国公開。

［作品情報］

『ぼくのお日さま』

監督・撮影・脚本・編集:奥山大史 

出演:越山敬達、中⻄希亜良、池松壮亮、若葉⻯也、山田真歩、潤浩ほか

主題歌:ハンバート ハンバート

配給:東京テアトル 

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