『落下の解剖学』2月23日公開
第76回カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞したジュスティーヌ・ トリエ監督の最新作で、本国フランスで100万人越え、第81回ゴールデン・グローブ賞でも2冠を達成したヒューマンサスペンス『落下の解剖学』が2月23日に公開。このたび、本編映像が公開されました。
公開された本編映像が映し出しているのは、死亡した夫と妻サンドラが夫が亡くなる前日、サンドラと夫の間で繰り広げられた壮絶な夫婦喧嘩の音声録音の一部始終が、夫婦不和の証拠として暴露されるシーン。
「優しいふりして本当は汚くて意地悪」
「40歳にもなって何もできないのは自分のせい」
法廷では冷静沈着なサンドラからは想像もつかない、辛辣な罵声が次々と流れ続けます。傍聴席全体が衝撃と驚愕で包まれる中、彼らの息子ダニエル自らも、両親の本当の姿を知ることになります。
監督は、人から発せられる言葉と、そこから伝わる内容を重視するため、本作において「回想シーンは使わない」と決めていたそう。そのため、この映像で繰り広げられているのは、事実を振り返る回想シーンではなく、この録音を聞いた人が音声から想像した再現シーンとなっています。
さらにこの音声が、夫が妻に隠れて録音していたものだということが明か されることによって、さらに、事件の真相が惑わされます。
一体何が真実で、どれが正しい記憶なのか?観る者をさらに引き込んでいく臨場感溢れるシーンです。
証人は盲目の息子。殺人事件の真相は?
人里離れた雪山の山荘で、男が転落死しました。男の妻に殺人容疑がかかり、唯一の証人は視覚障碍のある11歳の息子。これは事故か、自殺か、殺人か。事件の真相を追っていく中で、次第に私たちのあらゆる価値感が崩れていきます・・・。
『落下の解剖学』は、2月23日公開。
[作品情報]
『落下の解剖学』
原題:Anatomie d'une chute
監督:ジュスティーヌ・トリエ『ヴィクトリア』
脚本:ジュスティーヌ・トリエ、アルチュール・アラリ
出演:ザンドラ・ヒュラー、スワン・アルロー、ミロ・マシャド・グラネール
配給:ギャガ
2023年|フランス|カラー|ビスタ|5.1chデジタル|152分
字幕翻訳:松﨑広幸|G
©2023 L.F.P. – Les Films Pelléas / Les Films de Pierre / France 2 Cinéma / Auvergne-Rhône-Alpes Cinéma
公式 HP:gaga.ne.jp/anatomy
X: @Anatomy2024
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