「街の小さな映画館」第12回
塚本晋也監督によるミニシアターの魅力を伝える動画「街の小さな映画館」の第12回として、鹿児島 ガーデンズシネマの動画が公開されました。
今回登場するガーデンズシネマは、鹿児島市内の商業施設マルヤガーデンズの屋上庭園を抜けた先にある39席の小さな隠れ家的映画館。2007年より仲間とともに自主上映活動をしていた黒岩美智子が支配人をつとめ、2010年に開館しました。
公開された動画では、地元の名産品や手作りの装飾品が並べられた受付、小さな扉の先の映写室、緑豊かな屋上庭園などを辿ります。インタビューでは、支配人の黒岩が映画の灯を絶やさないように思い至ったきっかけ、映画体験の魅力、今後の展望などを語っています。
塚本監督は今回の取材について次のようにコメントしています。
「やや低めの印象のデパートは外側が緑に覆われていて、7階の広いーデンのあるフロワーの片隅に小さなガーデンズシネマはあります。その名の通りすべてが緑に覆われたイメージ。小さな劇場は入り口からかわいい小物で埋め尽くされ、訪れるたびくすぐられます。支配人の黒岩さんは、小さな体でいつも飛び回っていらっしゃいます。黒岩さんを支える大勢の賛同者、協力者の笑顔がいつもそこにあります。この小さな場所に訪れた人々が、スクリーンを通して世界中の広い場所につながる様子がありありとわかり、心が暖かくなります」
塚本監督の感謝とエール
「街の小さな映画館」企画は 2015 年の『野火』初公開時に全国劇場行脚を行い個性あふれるミニシアターの魅力に触れた塚本監督が、お世話になっている映画館を1館ずつ訪れ、ミニシアターの魅力を伝える動画を撮影するというもの。コロナ禍をきっかけに「未曾有の事態の中格闘していらっしゃるミニシアター。」に「エールを送らせていただきたい」との思いから始まりました。
劇場とのアポ取りから撮影・編集・YouTubeへのアップまで、塚本監督自身が単独で行い、ロゴとイラストも描きおろしています。
[ガーデンズシネマ]
鹿児島県鹿児島市呉服町 6-5 マルヤガーデンズ 7F
TEL:099-222-8746
https://kagocine.net/