北欧サイキック・スリラー『イノセンツ』絶賛公開中!
アカデミー賞ノミネート(脚本賞)監督エスキル・フォクトの最新作にして世界の映画賞を総なめにしたサイキック・スリラー『イノセンツ』が、7月28日より全国公開中。このたび、大友克洋のモダンホラー「童夢」のクライマックスの重要シーン、超能力を持つ悦子がブランコに乗るカットが到着しました。
フォクト監督が「童夢」からインスピレーションを受けて『イノセンツ』を完成させた背景を次のように語りました。
フォクト監督は、大友のアニメーション映画『AKIRA』を観たことがきっかけで、大友が描いた他の漫画の英訳版がないかを探し、90年代に「童夢」にたどり着いたといいます。
そして、ヨアキム・トリアーと共同脚本を手掛けた『テルマ』を制作する際、子供が生まれていたフォクト監督は「童夢」を読み直し、当時よりもさらに大きな衝撃を受け、子供には大人には分からない秘密の世界があり、そんな大人にはわからない子供だけの世界で起こる物語を映画にしてみたいと思ったそう。
フォクト監督は、特に「童夢」の最後のクライマックスシーンが素晴らしいため参考にしたと明かし、「誰にも気づかれないだろうと思ったのですが、日本公開で皆にバレてしまいますね。日本の皆さんが気に入ってく れることを願います」と本作への多大な影響を語っています。
北欧の鬼才が超能力というモチーフをまったく新しい視点で捉え、超能力、子供、団地というモチーフを「童夢」から受け継いだ本作は、北欧特有の澄み切った夏の陽射し、風のざわめき、水面の波紋などを取り込んだスタイリッシュな映像美も見所です。
子どもたちの無邪気な遊びが恐ろしい事態に…
舞台は、郊外の住宅団地。夏休みに友達になった4人の子供たちは、親た ちの目の届かないところで隠れた力に目覚めます。近所の庭や遊び場で新しい力を試す中で、無邪気な遊びが影を落とし、奇妙なことが起こりはじめます…。
『イノセンツ』は、絶賛公開中。
[作品情報]
『イノセンツ』
原題:『De uskyldige』 英題:『THE INNOCENTS』
監督・脚本:エスキル・フォクト
撮影監督:シュトゥルラ・ブラント・グロヴレン
出演:ラーケル・レノーラ・フレットゥム、アルヴァ・ブリンスモ・ラームスタ、ミナ・ヤスミン・ブレムセット・アシェイム、サム・アシュラフ、エレン・ドリト・ピーターセン、モーテン・シュバラ
2021 年/ノルウェー、デンマーク、フィンランド、スウェーデン/ノルウェー語/カラー
日本語字幕:中沢志乃
提供:松竹、ロングライド
配給:ロングライド
https://longride.jp/innocents
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