塚本晋也監督渾身の“体感型反戦映画”『野火』今夏も9回目のアンコール上映

『野火』終戦記念日ごろアンコール上映

11月に新作『ほかげ』の公開を控える塚本晋也監督が、戦後70年にあたる2015年に初公開以来毎夏かかさず上映を重ねてきた“体験型反戦映画”『野火』のアンコール上映が、今年も終戦記念日を中心に、渋谷・ユーロスペースほか全国で行われます。

世界情勢がますます混迷する今、スクリーンを通して戦場の恐ろしさを体感し、引き続き戦争と平和について考える機会となれば。今年は新装版のパンフレットも完成し、上映劇場で販売予定です。

毎年終戦記念日ごろアンコール上映

構想から20年の歳月をかけ完成させ、2014年にヴェネチア映画祭メインコンペティション部門出品、翌年全国83館で劇場公開、その後も毎年終戦記念日に上映されるような映画にしたいという塚本監督の思いに共感した劇場にて毎年アンコール上映を重ねてきました。

 

初年度からの劇場・自主上映含む総観客数はおよそ9万8300人。公開から9年目となる戦後78年の今年も、渋谷・ユーロスペースを中心に全国30館の劇場で上映が決定(7月20日現在)。各劇場の上映予定、イベント予定等実施の詳細は劇場 HP、『野火』オフィシャルサイト・SNSで随時発表されます。

塚本晋也監督コメント

9年目の『野火』になります。

 

戦後70年の夏から毎年上映を続けることができたのは、理解を示してくださった多くの劇場さんと、見てくださる皆さまのおかげです。

 

ウクライナの戦争が終わらず、世界の状況が底の抜けたように不安に満ち、何が正しいのかさえはっきり言えない世の中になってきたと言えます。

 

そんな時にこそ、大岡昇平さんからのメッセージ『野火』に立ち返ってみて欲しいです。

 

戦争が始まれば、何が起こるのか。人はどう変わってしまうのか。

 

その上で様々な議論が展開されることを望んでおります。

 

『野火』。今こそさらに多くの皆さんに観ていただきたいと思います。

 

塚本晋也

[作品情報]

『野火』 

原作:大岡昇平「野火」

出演:塚本晋也、リリー・フランキー、中村達也、森優作 

監督・脚本・撮影・編集・製作:塚本晋也

2014年/日本/87分/PG12 

製作・配給:海獣シアター (2016年4月より配給:新日本映画社)

公式 HP:http://nobi-movie.com/