Ferrum Audio（フェルム・オーディオ）は、ハイエンドフラッグシップDAコンバーター「WANDLA（ワンドラ）」を6月23日に発売します。価格はオープンで、実勢462,000円（税込）前後。
Ferrum Audioは、オーディオエレクトロニクス企業として研鑽を積んだHEMが2020年にポーランドで創立したオーディオエレクトロニクスブランド。「手ごろな価格で最高のオーディオ体験を提供する」というコンセプトのもと、持続可能性、耐久性、品質をコンパクトかつ魅力的なパッケージにまとめ上げることに長けており、DC電源「HYPSOS」「ERCO」といった先行製品の開発で培われたノウハウと新しいアイデアを「WANDLA」にも盛り込んでいます。
興味深いのは、デスクトップ、リビングをイメージした写真にあるように幅20cmほどのコンパクトな筐体に多くのデジタル入力とハイエンドな高性能を凝縮している点。USBｰC、S/PDIF（RCA、TOS）、AES/EBUのほか、HDMI ARCとI2S入力を実装しており、テレビの音を高音質化したり、I2S出力搭載のトランスポートと組み合わせることもできます。アナログ入力は1系統（RCA）。
技術的には、ハイエンドDACチップESS製ES9038PROを搭載、PCM768kHz/32bit,DSD256に対応しています。また、Abracon製超低ノイズ100MHz水晶クロックがジッターの影響を排除。さらに電流バッファーを設けた新開発I/V変換回路により、超低歪みを実現しています。
また、これまで分散して実装していた5つのチップを1チップに集約、自社設計の「SERCE」モジュールを新開発。HQ Playerで知られるSignalyst社のJussi Laaksoとのコラボレーションにより、Signalyst独自のデジタルフィルターを実装しています。独自開発のフィルター（HQ GaussとHQ Apod.の2種類）を用意し、ESSの内蔵フィルター3種類と合わせて5種類のデジタルフィルターを選択できます。
© 2023 Ferrum Audio Japan