ドルドーニ初のソファ「Kウェイト」などホームユースを意識
ミラノサローネで注目を浴びたKartell(カルテル)の新作コレクションが日本での発売を開始しました。
家族経営を貫きつつも、made in Italyを世界に広めることを使命に70年以上の歴史を刻んできたカルテル。イタリア人にこだわらずグローバルに旬のデザイナーを起用するほか、プラスティック素材を研究し次々と新素材を採用した大胆な製品を世に送り続けています。
とくに近年は、住宅向けのコレクションを数多く発表しており、デザイン、品質、価格のバランスが取れた実用性で高く評価されています。
ラグジュアリーなリビング空間を演出「Kウェイト」
「K-Wait(Kウェイト)」は、まさにホームユースを意識した丸みを帯びたラインが特徴のソファ。
デザインは、同社初となるロドルフォ・ドルドーニ。昨夏のパトリシア・ウルキオラによる「ルナム」ソファとも親和性を感じさせる温かみのあるブークレ生地で仕立てると、Kウェイトは甘すぎず、より落ち着いた風合。それは生地の収まり部分が衣服のように丁寧だからでしょう。
通常3,000マーチンデール程度と言われる摩擦度が、Kウェイトは80,000マーチンデールと、コントラクトユースにも耐えられるファブリックも特徴の1つです。
サスティナブルな素材でリッチな質感のラグ「Kリム」
Kウェイトの足元には、Kシリーズのラグ「K-Lim(Kリム)」が。ソファと同様、柔らかい生地なのですが、これなんと100%リサイクルPET繊維。プラスティック素材を研究しつづけてきたカルテルが、まさにSDGs時代にピッタリの製品を生み出したというわけです。
大人気エーアイにスツール追加「エーアイスツールライト」
人工知能によるデザインとして話題となった「A.I.」シリーズに、新たなスツールを追加しました。「A.I. Stool Light(エーアイスツールライト)」がそれ。
快適な座り心地のためのベストデザインを、最小限の原材料で実現。それゆえに環境にも優しいし、片手でもひょいと持ち上げられるほど軽いんです。
3つの高さバリエーションがありますが、とくにハイスツールはキッチンでもSOHOでも、ちょっと座りでPCやタブレットを操作するのに好適だと思います。価格も33,900円からと手頃です。
イタリアンスタイルの本質的なラインを再構築したチェア「エレガンツァ」
イタリアの上流階級を意識したデザインのチェアが「Eleganza(エレガンツァ)」。肘掛け有り無しで「ニア」「エラ」の2種類を用意していますが、いずれも再生樹脂を使った流れるようなフォルムのフレームに、メランジュ5種とテックファブリック4種の座面が用意されています。
金属素材に注目したアウトドアシリーズ「ハイレイ」
近時流行のアウトドアのラインナップ。カルテルの「Hiray(ハイレイ)」はワイヤー金属の溶接によって機能的な豊かさを主張してきました。
櫛状のワイヤーは、日の光が地面に落とす影を意識してのこと。アウトドアでも光源を意識するあたりはさすがです。デザインは、ルドヴィカ+ロベルト・パロンバ。
このほかにも、イリーカフェとのパートナーシップ契約をもとに、カフェで出たエスプレッソカプセルを再生させるシステムを2年掛かりで作り上げたという「Re-Chair Illy(リチェアイリー)」が、今年ミラノサローネのモンテーニュ通りで使われたといった旬の話題や、手入れしやすく高級感がある人気のセラミックテーブルに新色追加といった情報満載の発表会でした。
[会場]
カルテル東京
東京都港区南青山3‐15‐7 PERCH南青山