「愛することを恐れないで」『青いカフタンの仕立て屋』予告映像

『青いカフタンの仕立て屋』6月16日公開

2022年カンヌ国際映画祭国際映画批評家連盟賞を受賞した『青いカフタンの仕立て屋』が6月16日(金)ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほかにて全国公開されます。このたび、予告編とポスタービジュアルが公開されました。

予告編は、“魅惑の国”モロッコの海辺の町、サレの市場のシーンからスタートします。

 

モロッコの伝統衣装であるカフタンの仕立て屋を営むハリムとミナの姿が映し出されると、そこに新しい弟子のユーセフが現れ、3人はカフタン作りを通して絆を深めていきます。

 

旧市街の市場や、大衆浴場(ハマム)、男たちがミントティーを楽しむカフェなど、素顔のモロッコの風景も。病と闘いながらもカフタン作りを支えるミナが、ハリムへ贈る「愛することを恐れないで」というセリフに思わず涙が溢れる、美しく感動的な予告となっています。

 

合わせてポスタービジュアルも公開。窓辺に腰掛け、外の様子を眺めるハリムとミナの2人の横には「あなたの人生は素晴らしい」というコピーが浮かびます。

 

さらに、青いカフタンに繊細な刺繍を施す様子や色とりどりの糸、そして微笑み合う夫婦とユーセフの姿が切り取られ、3人のこれからの物語に思いを巡らせるビジュアルとなっています。

 

前作『モロッコ、彼女たちの朝』のリサーチ中にサレで出会った美容師の男性からインスピレーションを受けたと明かすトゥザニ監督は、本作のテーマについて次のようにコメントしています。

 

「男性であれ女性であれ、自分がありのままで、自分が愛したいと思う人を愛する自由についての映画です。そして何より、愛についての映画です。愛にはすべてが含まれています」

最期が迫る妻と夫が下した決断、その深い愛に涙

2021年モロッコの劇映画として初めて日本公開され大ヒットを記録した『モロッコ、彼女たちの朝』で、異国情緒あふれるパン屋を舞台に、心に孤独を抱えた2人の女性の連帯と希望を描いたマリヤム・トゥザニ監督が、最新作で描いたのは、カフタンドレスの仕立て屋を営む夫婦の物語。

 

カフタンドレスとは、結婚式や宗教行事などフォーマルな席に欠かせないモロッコの伝統衣装で、母から娘へと世代を超えて受け継がれる着物のようなもの。

 

伝統を守る仕事を愛しながら自分自身は伝統からはじかれた存在と苦悩し真の自分を隠して生きるハリムとその妻のミナが本作の主人公です。

 

職人気質の夫を誰よりも理解し支えてきたミナは、病に侵され余命わずか。そこに若い職人のユーセフが現れ、3人は青いカフタン作りを通じて絆を深めていきます。

 

刻一刻とミナの最期の時が迫るなか、夫婦は“ある決断”をします。彼らが導き出した答えとは。その深い愛と選択に、思わず涙があふれ出すこと請け合いです。

 

モロッコの日常をスケッチしたコーランが響く旧市街、新鮮なタンジェリンが並ぶ市場や大衆浴場(ハマム)、男たちがミントティーを楽しむカフェといった“素顔のモロッコ”も見逃せない本作。

 

さらに伝統を守る仕立て職人の指先にレンズを向け、色とりどりの滑らかなシルク地に刺繍する繊細な手仕事をクローズアップし、一針、一針、想いを込めながらドレスを紡いでいくモロッコの伝統工芸のかけがえのない美しさも伝えてくれます。

 

『青いカフタンの仕立て屋』は、6月16日(金)ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほかにて全国公開。

 

[作品情報]

『青いカフタンの仕立て屋』

英題:THE BLUE CAFTAN

監督・脚本:マリヤム・トゥザニ

出演:ルブナ・アザバル サーレフ・バクリ アイユーブ・ミシウィ

2022年/フランス、モロッコ、ベルギー、デンマーク/アラビア語/122分/ビスタ/カラー/5.1ch

字幕翻訳:原田りえ  

提供:WOWOW、ロングライド 

配給:ロングライド 

公式サイト:https://longride.jp/bluecaftan/

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