『ウィ、シェフ!』5月5日公開
フランスのキッチン・コメディ 『ウィ、シェフ!』が、5/5(金)公開。このたび、本編映像が公開されました。
公開された本編映像では、一流レストランのスーシェフとして働く主人公カティの戦場のような職場を切り取っています。
カティ自らが考案した前菜「ビーツのパイプオルガン」に対して、オーナーシェフからレシピ変更を求められたにもかかわらず自分のレシピのままでお客に出したことがバレてしまい、レストランを去るシーンです。
カティの確かな腕と、強気で頑固な一面が垣間見えるこのシーン。撮影場所は、パリ8区に実在する一つ星レストラン「アピシウス」。カティ役のオドレイ・ラミーがシェフ役をマスターするにあたって数ヶ月特
訓を受けた場所でもあります。
カティの作る「ビーツのパイプオルガン」は、ここのシェフ、マチュー・パコーが考案したもの。ちなみに、マチューの父親はパリの三つ星レストラン「ランブロワジー」の料理⻑で、TBSドラマ「グランメゾン東京」の最初に木村拓哉と鈴木京香の面接シーンで出てくるお店としても有名です。
料理×移民をみごとエンタメに昇華
「料理」と「移⺠問題」に正面から取り組み、政治にもご都合主義にも偏らずエンタテインメントに昇華させていることで、有識者および料理業界からの評判も高い本作品には、著名人から様々なコメントが寄せられています。
小宮山雄飛/ホフディラン(ミュージシャン)は、「美味しいの先にある大切なことを教えてくれる、温かくてクスっと笑える作品」とコメント。
リュウジ (料理研究家)は、「一人一人が自分の役割を見つけ、厨房の中で、料理を通じて、チームになっていく。彼らの笑顔に明るい未来を確かに感じました」と感想を語ります。
平野由希子(料理家)は、「胸が熱くなるハッピーな料理映画。実在のレストランのシーンや移民の少年たちの作る料理も見逃せない」と料理かならではのコメント。
植野広生(dancyu編集長) は、「美味しい笑顔はみんなを幸せにして、人の心を動かします。そんな“食の力”に改めて気付く映画です」と推奨。
鳥羽周作 (レストラン「sio」オーナーシェフ)は、「料理が繋いでくれた、カティと移民の少年たちとの絆にとても感動しました! 『おいしい』でみんなが幸せになる素敵な映画です」とコメント。
田中いずみ(フランス料理 タンモア オーナーシェフ)は、「“互いの違いを尊重し、多様性を認める”フランスのレストランの現場が非常にリアルに描かれていて、パリでの修行の日々を思い出し胸が熱くなりました」と自身の過去も振り返ります。
移民の少年達を相手にするうちに心開いていく一匹狼のシェフ
一流レストランのスーシェフとして働くカティ。夢はいつか自分のレストランを開くことでした。でも、シェフと大ゲンカして店を飛び出し、ようやく見つけた職場は移⺠の少年たちが暮らす自立支援施設でした。
質より量、まともな食材はもちろん、器材すらない環境。不満をぶつけるカティに、施設⻑のロレンゾは少年たちを調理アシスタントにするアイデアを提案します。
フランス語がちょっと苦手な少年たちと、天涯孤独で人づきあいが苦手なカティ。料理が繋げた絆は少年たちの将来だけでなく、一匹狼だったカティの世界も変えてゆきます…。
[作品情報]
『ウィ、シェフ!』
原題:La Brigade 英題:Kitchen Brigade
監督:ルイ=ジュリアン・プティ
出演:オドレイ・ラミー『シティーハンター THE MOVIE 史上 最香のミッション』、フランソワ・クリュゼ『最強のふたり』
2022 年|フランス映画|フランス語|97 分|5.1ch|シネスコ|
字幕翻訳:星 加久実
後援:在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ
提供:ニューセレクト
配給:アルバトロス・フィルム*G 指定
HP:ouichef-movie.com