ジェイミー・ストロングとアン・ハサウェイ『アルマゲドン・タイム ある日々の肖像』2ショットインタビュー映像
第75回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に正式出品されたジェームズ・グレイ製作・監督・脚本の最新作『アルマゲドン・タイム ある日々の肖像』が5月12日(金)より公開。このたび、主人公の少年の両親を演じる、ジェイミー・ストロングとアン・ハサウェイの2ショットインタビュー映像が公開されました。
公開されたインタビューで、2人は出演に至った経緯を語ります。
ジェレミー・ストロングは「ジェームズ(・グレイ監督)のファンだったんだ」「現代における名匠の一人さ」と明かします。
アン・ハサウェイも「コロナが流行し始めたころエージェントから電話があった。“特別な物語を読んだ”とね」「ある役の候補に私の名前が上がったらしくて、監督と話すかと聞かれたから、もちろんと言ったわ」と告白。
監督の両親をそれぞれ監督の目の前で演じるという奇妙な経験についても次のように振り返ります。
アン・ハサウェイは「事実に縛られず好きに演じてと言われたけど、母親に対する彼の思いは大事にしたかった」と思いやり、ジェレミー・ストロングも「あまりに大きなチャレンジに思わず及び腰になったよ」と苦笑。
ジェレミー・ストロングは、粗野で暴力的な振る舞いもするが、優しさや愛情も示すという多面性をもつ父親を演じるにあたって「監督はそうした類の人々を鮮明に描き、細部まで表現したかったんだ」と分析し「俳優として貴重な経験ができたよ」と振り返りました。
アン・ハサウェイは、ジェレミー・ストロングが演じた父親と同様に、自身が演じた母親も一見、子供の人生をコントロールする毒親に見えることについて「2つの矛盾する側面を持ってる人よ」「一歩下がって眺めてみると分かる」と語ります。そして、エスターの心の奥には家族への深い愛があると、彼女なりに家族を愛してると分かった」「だからあの役に惹かれたの」と分析します。
そして「彼女は怒りや暴力という形で愛を表現する」「でも過去の世代を批判せず、理解することが大切だと思う。80年代には選択肢が少なかった、だから愛の形が複雑になる」と、この母親を演じることへの一筋縄ではいかない難しさ、この役に惹かれた理由を明かしています。
アン・ハサウェイ、アンソニー・ホプキンスら賞レース常連の豪華キャストが競演
本作品は、差別と格差が根付く80年代NYを舞台に、多感かつ繊細な12歳の少年ポールが培っていく友情、そして微妙な変化を迎える家族との関係を通して、時代を取り巻く理不尽や不公平を浮き彫りにします。
『アルマゲドン・タイム ある日々の肖像』は、5月12日(金)より公開。
[作品情報]
製作・監督・脚本:ジェームズ・グレイ
出演:アン・ハサウェイ、ジェレミー・ストロング、バンクス・レペタ、ジェイリン・ウェッブ、アンソニー・ホプキンス
2022年/アメリカ/スコープサイズ/115分/カラー/英語/5.1ch/原題『Armageddon Time』/日本語字幕翻訳:松浦美奈/PG-12
配給:パルコ ユニバーサル映画 宣伝:フラニー&Co. © 2022 Focus Features, LLC.