フィンランドのアカデミー賞5冠達成『ガール・ピクチャー』
第38回サンダンス映画祭ワールドシネマドラマ部門観客賞、第95回(2023年度)アカデミー賞国際長編映画賞部門フィンランド代表の⻘春映画『ガール・ピクチャー』が4月7日(金)より公開。このたび本編シーンが公開されました。
映像は、ロンコが抱える悩みを親友のミンミに吐露するシーンを切り取ったもの。
「もう、諦めようなかな」「なんで失敗ばかりなの」「私は普通じゃないのよ」…性的欲求や恋愛感情を抱けない自分に悩みチャレンジをしてみるも、なかなかうまくいかないロンコ。そんな彼女に対してミンミは「あんたは女神よ」と優しく語りかけます。
二人がバイトするスムージーショップで「『フレンズ』がいい?」「『ゴシップガール』でも」とTVドラマに関することなど、たわいない会話をしながら互いの気持ちに寄り添い、ともに悩む10代の貴重な時間を切り取っています。
カラフルなインテリアに彩られた、ポップなスムージーショップの内装にも注目です。
現代少女たちのリアルな青春ポートレート
本作品は、今を生きるティーンエイジャーはもちろん、かつてティーンだった大人たちの心にも刺さる、みずみずしさに溢れた北欧発の青春映画。
最初の金曜日、同じ学校に通う親友のクールでシニカルなミンミ(アーム・ミロノフ)と素直でキュートなロンコ(エレオノーラ・ カウハネン)は、放課後スムージースタンドでアルバイトしながら、恋愛やセックス、そして自分の将来についての不安や期待にまつわるおしゃべりを楽しんでいます。
「男の人と一緒にいても何も感じない自分は、みんなと違うのでは?」と悩み続けていたロンコは、理想の相手との出会いを求めて果敢にパーティーへ。一方、ロンコの付き添いでパーティーにやってきたミンミは、大事な試合を前にプレッシャーに押しつぶされそうなフィギュアスケーターのエマ(リンネア・レイノ)と急接近します──。
感情的ではあっても心優しいミンミを演じるのは、12歳から俳優業をスタートし『エデン』(ウラ・へイッキラ 監督/20)で初主演を務めた2000年生まれのアーム・ミロノフ。
静かなたくましさを持つロンコ役を、俳優、ダンサー、シンガーでもあり、舞台俳優として活躍し、本作が⻑編映画デビューとなるエレオノーラ・カウハネン。
フィギュアスケートに⻘春を注いできたエマ役には、ドラマや映画で活躍中のリンネア・レイノが挑みます。
3度の金曜日を過ごす少女たちの物語は、アールト大学在学中に出会ったという気鋭の脚本家ダニエラ・ハクリネン、イロナ・アハティが、自身の経験も振り返りながら綴っています。
監督は、自分の声を見出していく女性作家を描いた映画『Love and Fury』(16)でデビュー、強い女性たちが主導するストーリーを生み出しているアッリ・ハーパサロ。ノーベル平和賞を受賞した社会運動家のジェーン・アダムズにちなんで名づけられたシチズン・ジェーン・プロダクションにより製作され、第38回サンダンス映画祭ワールドシネマドラマ部門観客賞を受賞、第95回アカデミー賞国際⻑編映画賞部門のフィンランド代表に選出されました。
『ガール・ピクチャー』は、4月7日(金)より公開中。
[作品情報]
『ガール・ピクチャー』
原題:Tytöt tytot tytöt
監督:アッリ・ハーパサロ
脚本:イロナ・アハティ、ダニエラ・ハクリネン
出演:アーム・ミロノフ、エレオノーラ・カウハネン、リンネア・レイノ
2022年/フィンランド/100 分/カラー/スタンダード/5.1ch//PG12
日本語字幕:松永昌子
配給:アンプラグド
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