『神回』7月21日公開
東映ビデオが2021年6月に立ち上げた、新たな才能を発掘する新プロジェクト「TOEI VIDEO NEW CINEMA FACTORY」。キャリアも年齢も異なる多種多様なクリエイターから応募があった309本の企画と脚本から第1回製作作品に選ばれた中村貴一朗監督による『神回』の本予告映像及び本ポスターヴィジュアルが公開されました。
予告映像は、17歳の夏休みを映し出します。文化祭の実行委員となった沖芝樹(⻘木柚)と加藤恵那(坂ノ上茜)が教室で打合せを始めると、突然、樹の目の前が真っ暗になり、打合せを始めるときに聞いた恵那の言葉が耳に届きます。
タイムループに気づいた樹は「時間が戻ってる! 時間がループしてるんだよ!」と恵那に訴えるも、「私もそういう小説好きだよ」と一向に状況を理解してもらえません。繰り返す13時に樹は校内を駆け回ったり教室の窓から飛び降りたりと、何とか状況を打開しようと奮闘するも、抜け出せません…。
そのうち、恵那の髪の毛に白髪が混じっていることに気づき、自分たちがループの中で成⻑していることが発覚。数えきれないほど繰り返す時間の果てにはどんな真実が待っているのでしょうか――?
また、公開されたポスターは、本作の主な舞台となる教室で打合せが始まる13時時点の二人を切り取ったもの。「この時間は、監獄か天国か――!?」というキャッチコピーが踊ります。
タイムリープものに新風を巻き起こす
作品の舞台は、夏季休校中の高校。文化祭の実行委員となった2年生の沖芝樹は打合せのため教室に向かっていました。夏休みとあって、校舎に人気はまばら。教室でもう一人の実行委員・加藤恵那と合流し打合せを始めてしばらくすると、打合せを始めたはずの13時に戻ってしまうことに樹だけが気付きます。タイムループに陥った樹は何とかその状況から抜け出そうと奮闘するも、なかなか脱出できません。数えきれないほど同じ時間を繰り返すうち、樹の精神は混乱を極め、物語はあらぬ方向へと加速していきます。果たして樹は無事に“時の監獄”から抜け出すことができるのか――?
「タイムループもの」という洋画・邦画ともに数多くの作品が存在するジャンルに挑みつつも、凡庸な⻘春ストーリーにとどまらず学校という閉鎖空間の中で人間のさまざまな感情をあぶりだした脚本が、特別審査員を務めた足立紳(監督・脚本家)ほか、多くの審査員から絶賛された。
監督・脚本を務めるのは、短編『GUNKANJIMA -Traveler in Time-』が国内外の映画祭で評価された新鋭・中村貴一朗。プロジェクションマッピングやドローン撮影などの先端技術を駆使した映像表現を得意とし、ストーリー、映像ともに斬新な表現で日本映画界に新風を巻き起こすこと必至です。
主人公・樹に扮するのは、NHK連続テレビ小説『カムカムエブリバディ』ひなた編でヒロインの弟・桃太郎役を好演し注目を集めた⻘木柚。その同級生・恵那役を、2021年ぴあフィルムフェスティバルで高評価を得た自主制作映画『愛ちゃん物語』や『ぬけろ、メビウス!!』と主演が続く坂ノ上茜が演じます。
なぜ、樹はタイムループにハマってしまったのでしょうか?数えきれないほど繰り返す時間ループの果てに炙り出される切ない想いと人間の本性とが交錯する新感覚タイムループ⻘春映画です。
『神回』は7月21日、新宿シネマカリテほかで全国公開。
[作品情報]
『神回』
⻘木 柚 坂ノ上茜
新納慎也 桜まゆみ 岩永洋昭 平山繁史 渡辺綾子 横江泰宣
井上想良 日下玉⺒ 三浦健人 平山由梨 藤堂日向 岡部ひろき 森一 南 一恵
監督・脚本:中村貴一朗 音楽:稲見喜彦 木幡太郎
製作:與田尚志 プロデューサー:佐藤 現 岡田 真 久保和明
撮影:松井宏樹 照明:陸浦康公 録音:飴田秀彦 美術:吉際 健 編集:瀧田隆一
TOEI VIDEO NEW CINEMA FACTORY 第一回製作作品
製作:東映ビデオ 制作プロダクション:レオーネ
特別協力:ソニーPCL
配給:東映ビデオ ©2023 東映ビデオ
2023年/日本/88 分/5.1ch/シネマスコープ/カラー/デジタル
公式サイト:toei-video.co.jp/kamikai/ Twitter:@TV_NCF