盲目の娼婦が殺人鬼に襲われる恐怖!アルジェント節炸裂のジャッロ・ホラー『ダークグラス』
『サスペリア』(77)、『フェノミナ』(84)、『サスペリア PART2』(75)を生んだ巨匠、ダリオ・アルジェント監督の最新作『ダークグラス』が4月7日(金)、新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ渋谷、池袋シネマ・ロサほかで全国順次公開されます。このたび、貴重なメイキング映像が公開されました。
公開された映像で、プロデューサーの1人、コンチータ・アイロルディは、「ダリオは女性を主演に数多く撮りました。彼は女性をとても大切にします」と、過去作でも多くの女性キャラクターを血祭りに上げてきたダリオが実は紳士的であることを語っています。
その理由に、「娘さんが2人いるからでしょうね。彼は彼女たちを愛し自分の手で育ててきたんです」と、良き父であることを挙げた通り、メイキング映像には、娘であるアーシア・アルジェントと、和気藹々と撮影に取り組む姿が抑えられています。
『フェノミナ』で一緒に仕事をした特殊効果スーパーバイザーのセルジオ・スティヴァレッティは、「ある時家の電話が鳴り、ダリオに会ったんだ。久しぶりに旧友と再会できた気分だった。ダリオはエネルギーに満ちていて新しくて面白いことをやる熱意を感じた」と、本作の参加にあたりアルジェント監督がいかに意欲的な姿勢で挑んでいたかを語っています。
また、「動物などを使うのを好む。その中でも犬が出てくる。『サスペリア』のように自己引用に近い形で襲うこの犬は、作品の登場人物とも言える」と分析してみせました。
あわせて公開されたメイキング写真は、ダリオ・アルジェントと主演のイレニア・パストレッリ、子役のシンユー・チャンが並ぶ3ショット。ずぶ濡れでボロボロの装いの俳優二人と、アルジェントがにこやかに写る貴重なショットとなっています。
アルジェント監督82歳の集大成
アルジェント監督が82歳にして前作から10年ぶりに完成させた本作は、自身のルーツであるジャッロに立ち返ったイタリアン・ホラー。2000年代初頭に脚本を執筆しながらも、製作サイドの事情で中止を余儀なくされた幻の企画がついに実現。盲目のヒロインがサイコパスの殺人鬼に脅かされる“見えない恐怖”をスタイリッシュに映像化し、第72回ベルリン国際映画祭におけるプレミア上映で大きな反響を呼びました。
本作の舞台は、イタリア・ローマ。娼婦ばかりを狙った猟奇的な連続殺人事件が発生し、その4人目としてターゲットにされたコールガールのディアナもまた、殺人鬼に執拗に追いかけられます。ある夜、車を衝突させられ大事故に遭い、一命を取り留めるも両目の視力を失ったディアナは、同じ事故で両親を亡くした中国人少年チンと一緒に暮らすこととなるも、殺人鬼はその後もディアナたちを殺害しようと執拗につけ狙います…。
『ダークグラス』は、4月7日(金)全国公開。
[作品情報]
『ダークグラス』
原題:Occhiali neri
監督:ダリオ・アルジェント
脚本:ダリオ・アルジェント、フランコ・フェリーニ
音楽:アルノー・ルボチーニ
出演:イレニア・パストレッリ、アーシア・アルジェント、シンユー・チャン
提供:ロングライド、AMGエンタテインメント
配給:ロングライド
公式サイト: https://longride.jp/darkglass/
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