東出昌大主演『Winny』ホリエモンら絶賛コメント&違法アップロード撲滅啓蒙動画公開

映画『Winny』3月10日公開

2002年に金子勇が開発・公開したファイル共有ソフト「Winny」をめぐるネット史上最大の事件を描く映画『Winny』が、3月10日(金)に公開。このたび、堀江貴文、吉岡里帆、瀬々敬久らが絶賛コメントを寄せ、あわせて「違法アップロード撲滅啓蒙動画」が公開されました。

家入一真 (株式会社CAMPFIRE 代表取締役)は、「この不当逮捕が無ければ、ブロックチェーンの歴史は大きく変わっていたかもしれない。後に続くイノベータ ーのために、国家権力と戦い続けた一人の天才の物語」とコメント。

 

上田岳弘(作家)は「Facebook社の創業にまつわる顛末を描いた映画『ソーシャル・ネットワーク』が当時のアメリカを活写したように、一人の人物を描くことによって社会そのものを活写してしまうことがある。誰もが対等に社会につながれるはずだというテクノロジーの果たすべき素朴な理想を、素朴に追った一人の技術者の悲劇は、この国に根差した問題を浮き彫りにした。金子勇氏が共有しようとしたものは、ファイルではなくて、テクノロジーの素朴な理想だった」と語る。

 

浮雲(株式会社ノックトゥーン 執行役員 CMO/クリエイティブプロデューサー)は、「『Winnyは私の表現なんです』。自分にとってのWinnyとは何か?という問いかけに対する金子勇のこの言葉を聞いたとき、これまで出会った多くの“表現者”の顔が脳裏に浮かびました。私自身、ゲームやマンガの仕事をする中で、千の言葉を尽くすよりも一つの表現がすべてを伝えてくれる、そんな場面に幾度も立ち会っています。Winnyという表現を通して金子勇の意思や想いが伝わっていたからこそ、あれだけ多くのネットユーザーからの支援を得たのかもしれない。そう感じさせてくれる作品でした」と称賛します。

 

鎌田和樹 (UUUM株式会社 代表取締役会⻑)は、「生きにくい世の中の縮図とも感じる作品に出会いました。『出る杭は打たれる』の言葉の向こう側に人の数だけの人生がある。そしてそう全てがうまくいくわけではないのだなと。『人生を賭して成し遂げたいことは何ですか』と色んな人に聞いてみようと思ったほど、金子さんの決して器用ではない生き方に惹かれました」と感想を語ります。

 

菊地幸夫(弁護士)は、「盗撮犯人が逮捕された時、犯人が使用したスマホを開発した者も盗撮を助けたとして摘発されるだろうか。警察が無理筋の摘発でWinnyによる流出から本当に守りたかったのは何か。冤罪被害者がこの映画を御覧になれば『そう、こうやって冤罪は起きるのだよ』と教えてくれるだろう。被疑者を陥れる常套手段で責める警察・検察と、被疑者を奮い立たせ闘いに挑む弁護士の攻防も注目だ!それにしても、主演の東出氏、実際の金子氏に良く似ていること!」とコメント。

 

瀬々敬久監督(映画監督)は、「この映画はおもしろい。社会派な題材を扱っているが、裁判映画として十分におもしろいし、サスペンスとしても秀でている。実は極上のエンタテイメント作品なのだ。だけど最も心動かされたのは、被告人最終陳述。逃げも隠れもしないぞと真正面からただ捉えただけの覚悟。応じた東出昌大の気概と迫力、素晴らしい。ある人生とその世界に迫る瞬間。おもしろい上に、凄い。実に手ごわい」と舌を巻きます。

 

堀江貴文(実業家)は、「Winny事件が映画になった。実は随分と前に終了してしまった『ホリエモン万博』にて制作発表が行われた映画でもある。金子勇氏とは面識はないが、Winnyは当時かなり先進的だったP2Pのファイル交換ソフトである。グローバルではNapsterやGnutellaあたりが有名だったが、国内では圧倒的に支持されていたように思う」とコメントしています。

 

まつもとゆきひろ(プログラミング言語 Ruby 開発者)は、「金子勇さんとは、IPAの未踏ソフトウェア創造事業の同期だったり、共通の知人が何人もいたにもかかわらず、とうとう直接には会えずじまいでした。今回、改めて映画を通じて彼の人生を振り返ると、こんなにも優秀なプログラマーが生涯をかけて愛したプログラミングを奪ってしまった残酷さや、裁判と早すぎる彼の死がなかったら人類が得られただろう成果を考えると、呆然とします。そして、権力の無理解からの不幸は、彼だけでなく自分にも降り掛かっていたかもしれないのです」と反芻します。

 

吉岡里帆(俳優)は、「今見るべき題材。丁寧で真摯なつくりに心を持っていかれました。日本社会の闇と生き辛さとは裏腹に、主人公の自分らしく生きたいと踠く姿からは圧倒的な光を感じました」と感想を語ります。

当時大問題となった「Winny」事件の真相

「Winny」とは、金子勇(ハンドルネーム47)が開発したファイル共有ソフトで、インターネット上でつながった複数のパソコンでファイルを共有する分散ファイルシステムの技術を使用したもの。金子が電子掲示板サイト「2ちゃんねる」上で「Winny」を公開すると、瞬く間にユーザーは増え、ピーク時は200万以上の人が使用していたと言われています。

 

当時ではあまり利用されていなかったP2P技術を発展させ、データをバケツリレー方式で転送するため、匿名性が非常に高いのが特徴。そのため、映画やゲーム、音楽などの著作物データが許可なく流通し、著作権侵害の温床と指摘されて問題に。

 

一方で、その特性を悪用したウイルスも流行。感染すると意図せずデータが流出してしまい、警察や自衛隊の内部資料、企業の顧客情報や個人所有のプライベートファイルなどが漏えいし、回収不能に。当時の安倍官房⻑官は会見を開き「情報漏洩を防ぐ最も確実な対策は、パソコンでWinnyを使わないことです」と呼びかける事態となりました。

 

次々に違法コピーした者たちが逮捕されていく中、開発者の金子も著作権法違反幇助の容疑で2004年に逮捕。サイバー犯罪に詳しい弁護士・壇俊光は、「開発者が逮捕されたら弁護します」と話していた矢先、金子の逮捕報道を受け、急遽弁護を引き受けることになり弁護団を結成。金子と共に裁判で警察の逮捕の不当性を主張するも、第一審では有罪判決を下されてしまいます。しかし運命の糸が交差し、世界をも揺るがす事件へと発展し…。

 

なぜ、一人の天才開発者が日本の国家組織に潰されてしまったのか?本作は、開発者の未来と権利を守るために、権力やメディアと戦った男たちの真実を基にした物語です。

 

映画『Winny』は3月10日(金)に全国公開されます。

 

[作品情報]

映画『Winny』

企画: 古橋智史 and pictures

原案: 朝日新聞 2020年3月8日記事 記者:渡辺淳基 

プロデューサー:伊藤主税、藤井宏二、金山

監督・脚本:松本優作

撮影監督・脚本:岸建太朗 

制作プロダクション:Libertas/制作協力:and pictures 

出演:東出昌大、三浦貴大

配給:KDDI/ナカチカ 

©2023 映画「Winny」製作委員会 

公式 HP:winny-movie.com

Instagram:winny_movie 

Twitter: @winny_movie