第95回アカデミー賞授賞式に、女優の杏が出席!

3月12日(日)(現地時間)にアメリカ・ロサンゼルスで開催される「第95回アカデミー賞」で『私たちの声(原題:Tell It Like A Woman)』の主題歌「Applause」が歌曲賞にノミネートされたのを受け、短編『私の一週間』出演の杏と呉美保監督が授賞式に出席することがわかりました。

杏主演『私の一週間』

『私の一週間』は、『私たちの声』の中の7つの短編のうちのひとつ。

 

主演を務めるのは、女優・杏。『そこのみにて光輝く』(14)が国内外で高い評価を受けた呉美保がメガホンをとり、育児に仕事に多忙な日々を送る2児の母親のある一週間を描いています。

 

「第95回アカデミー賞」の歌曲賞にノミネートを果たした主題歌「Applause」は、アメリカ音楽界のヒットメーカーで、セリーヌ・ディオンやシェール、レディー・ガガなどに楽曲を提供、2001年にソングライターの殿堂入りを果たしたダイアン・ウォーレンが作詞・作曲を務め、歌手・女優として活躍するソフィア・カーソンが歌唱を担当。困難に立ち向かい奮闘する女性たちに、曲名どおり「拍手」を贈る力強い楽曲となっています。

 

2人はアカデミー賞授賞式内で生パフォーマンスすることも決定。今回の歌曲賞ノミネートで、これまでアカデミー賞に13回ノミネートされているダイアン・ウォーレンが14回目のノミネートで初の受賞となるか注目です。

女性が主人公の『私たちの声』

『私たちの声』は、女性のエンパワーメントが叫ばれる現代、世界の映画界で活躍する女性監督と女優が集結し、女性が主人公の物語を紡ぎ出した7つの短編から成るアンソロジー映画です。

 

「映画、芸術、メディアを通して女性を勇気づける」をスローガンに掲げる非営利映画製作会社「We Do It Together」協力のもと、そのメンバーを中心に、企画意図に賛同した多くのキャスト&スタッフたちが世界中から集結。実際の出来事から着想を得たエピソードや、物語仕立てのフィクションまで、世界各地を舞台に感動的で力強い物語が描かれています。

 

各国を代表する実力派女優が参加しているのも見所。

 

ジェニファー・ハドソン(『ドリーム・ガールズ』『リスペクト』)、カーラ・デルヴィーニュ(『ヴァレリアン 千の惑星の救世主』『スーサイド・スクワッド』)をはじめ、エヴァ・ロンゴリア(『デスパレートな妻たち』)、マーシャ・ゲイ・ハーデン(『ポロック2人だけのアトリエ』)、マルゲリータ・ブイ(『3つの鍵』)らが名を連ねています。

 

監督には、キャサリン・ハードウィック(『トワイライト~初恋~』)、『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』や『ドリーム』で知られる女優タラジ・P・ヘンソンが参加しています。

「We Do It Together (WDIT)」とは?

エンタメ業界における女性の地位向上を目的とした、映画、ドキュメンタリー、テレビなどのメディアコンテンツを制作するため、2015 年に映画製作者のキアラ・ティレシによって設立された非営利団体。ペネロペ・クルス、スーザン・サランドン、ジェシカ・チャステイン、ジョディ・フォスター、ジュリエット・ビノシュ、ロビン・ライトほか多くの女優が団体の名誉諮問委員に名を連ねています。業界で男女が平等に働ける環境づくり、メディアや映画で描かれるステレオタイプな女性像を変えるため活動を続けています。

WOWOWのアカデミー賞授賞式・レッドカーペットに注目

WOWOWでは3月13日(月)午前7:30(日本時間)より授賞式の模様を生中継。レッドカーペットからの中継には、杏と呉美保も出演予定。レッドカーペットからのレポートを担当する予定の中島健人(Sexy Zone)が、二人へのインタビューを行います。

 

杏は次のようにコメントしています。

 

「何カ国ものチームが集まり、女性の物語を作るこのプロジェクトは、女性のみならず、女性を取り巻く人、つまり人間全員へのメッセージが込められていると思います。性に対してさまざまな議論がされはじめた昨今。完全なる一つの答えというのはいつまでも出ないかもしれません。ただ、考えるきっかけが増えている現状に、私たちは何かを変えたい、それに向かって行動したいと言う思いが世界中のそこここにあるのだと思います。作って発信し続けることに、意義を感じています。私は今回この映画に、呉美保監督と参 加することができて、大変光栄に思っております。そして授賞式にも!日本での公開も決まり、これから楽しみがいっぱいです!」

 

呉監督も次のようにコメント。

 

「2021年の春、鷲尾プロデューサーから今作のお話をいただきました。第二子がまだ0歳、寝不足続きだった私は映画のことなど考える余裕はなかったものの、『女性の社会問題がテーマ』と書かれた企画書を目にし、使命のような高揚でいっぱいになりました。母になって7年、毎朝目覚めた瞬間から時間に追われ、あっという間に1日が終わります。こんな生活ではもう長編映画は作れないわ、そう思ってもいたので短編映画なら何とか頑張れるかもしれない、それ以上に世界で活躍する監督や俳優たちとの映画作りをしてみたくて、一気に脚本を書き上げました。主演には揺るがぬ佇まいが美しい杏さんに、多くを語らずとも理解し合える至福の撮影でした。そして、ようやく劇場公開が決まり喜んでいたら、米アカデミーの歌曲賞にノミネートと大吉報も。まさか授賞式に参加できるなんて、身に余る光栄です。杏さんの世界デビューを誰よりも至近距離で見られることが、今からとっても楽しみです」

 

[番組情報]

『生中継!第95回アカデミー賞授賞式』

3月13日(月)(日本時間)午前7:30〜生放送・ライブ配信【WOWOW プライム】【WOWOW オンデマンド】 字幕版は午後10:00〜

【出演者】

案内役:ジョン・カビラ、宇垣美里

スペシャルゲスト:中島健人(Sexy Zone)

スタジオゲスト:大友啓史、町山智浩(映画評論家) レッドカーペットリポーター:小西未来(映画ライター) 

●番組オフィシャルサイト:https://www.wowow.co.jp/extra/academy/ ●WOWOW 映画オフィシャル Twitter:@wowow_movie

 

 

『私たちの声』 (原題:『Tell It Like A Woman』)

2023年秋、新宿ピカデリーほか 全国ロードショー

 

短編『私の一週間』

監督・脚本:呉美保(『きみはいい子』『そこのみにて光輝く』) 

主演:杏 

プロデューサー:鷲尾賀代(WOWOW)

配給:ショウゲート

 

WOWOWは、女性のエンパワーメントに取り組む非営利団体、「We Do It Together (WDIT)」のスローガン「映画、芸術、メディアを通して女性を勇気づける」に賛同し、女性の物語を描くことを通して、社会における女性の捉え方を変え、女性の自立促進と男女平等を推進するためにこの作品に参加。本作は3月8日(水)国際女性デーに先駆け、3月3日(金)(現地時間)に米国ニューヨーク国連総会ホールで開催されたパネルディスカッションで特別上映されました。