美しいジョージアを旅するよう…『ジョージア、白い橋のカフェで逢いましょう』ロケ地マップ&場面写真

恋愛映画のヌーヴェルヴァーグ『ジョージア、白い橋のカフェで逢いましょう』

16mmフィルムを使い絵画のような美しさの映像、丸みを帯びたジョージア文字を使ったアイデア、ほんのり心温まるラスト──第22回東京フィルメックスで最優秀作品賞と学生審査員賞をW受賞した『ジョージア、白い橋のカフェで逢いましょう』が、4月7日よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿ピカデリー、アップリンク吉祥寺他で公開されます。このたび、美しい場面写真とロケ地マップ、さらに監督のコメントが届きました。

新たに公開された場面写真は、まるで絵本か写真集のようの数々。エモーショナルな二人の出会いカットやリザの務める薬局、見た目が変わったことにより困惑するリザとギオルギのキャラ写真、劇中に出てくるおとぎ話のような白い橋、リザの職場となる野外カフェ、枇杷を使う丘の上の⻘空ケーキショップほか、ジョージアへの旅情を誘う美しい景色やキュートなアイテムをとらえています。

また、ロケ地マップでは、薬剤師のリザとサッカー選手のギオルギがデートの約束をするカフェの側にある❶【白い橋】、呪いにより姿が変わってしまった二人の新たな職場(カフェ/広場)がある❹【愛の庭】のほか、映画に登場する実在の場所を網羅。

 

❸【キクヴィゼ公園】では「撮影はたったワンショットでしたが、本作のイメージに合っていました」等、すべてのロケ地について監督が細かく解説します。中にはジョージアの重鎮エルダル・シェンゲラヤ監督作『奇妙な展覧会』(68)や昨年ヒットした『金の糸』(19)に登場する場所もあります。

ジョージアから届いた恋愛映画のヌーヴェルヴァーグ

本作は、「呪い」と「一目惚れ」という不思議な現象を軸に、一見関係の無さそうないくつかのストーリーが展開され、ラストで収束されていきます。これまで日本で上映されてきたジョージア映画とは明らかに異なる、未来を向く感性で彩られたファンタジックな味わいと温かな手触りのラブストーリーとなっています。

 

街中ですれ違いざま本を落としたリザと拾ったギオルギ。たった数秒、言葉を交わしただけの2人は、夜の道で再会します。あまりの偶然に、名前も連絡先も訊かないまま、翌日白い橋のそばにあるカフェで会う約束だけをします。しかし邪悪な呪いによって、翌朝2人は目覚めると外見が変わってしまいます―それでもリザとギオルギは約束したカフェに向かい、現れない相手を待ち続けます。待ち人も姿が変わっているとは知らずに...。

 

この大人のおとぎ話の舞台となるのは、ジョージア第三の都市・クタイシ。旧市街の建築物や印象的な橋、ヒロインがお弁当に用意する伝統的なジョージアのパン“ハチャプリ”、新作映画のために街でカップルを探すカメラマン、メッシファンの子供たちやサッカー観戦が趣味の野良犬たち。それぞれが織りなすオムニバス小説のようなストーリーがやがてひとつになり、恋の魔法が現実のものとなります。

 

ホン・サンスのようなカメラワーク、ウディ・アレンのごとくロケ地の魅力満載の映画です。

 

『ジョージア、白い橋のカフェで逢いましょう』が、4月7日よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿ピカデリー、アップリンク吉祥寺他で公開。

 

[作品情報]

『ジョージア、白い橋のカフェで逢いましょう』

What Do We See When We Look at the Sky?(英題)

監督:アレクサンドレ・コベリゼ 出演:ギオルギ・ボチョリシヴィリ, オリコ・バルバカゼ,

ギオルギ・アンブロラゼ, アニ・カルセラゼ, ヴァフタング・パンチュリゼ 音楽:ギオルギ・コベリゼ

原題:რას ვხედავთ, როდესაც ცას ვუყურებთ?

© DFFB, Sakdoc Film, New Matter Films, rbb, Alexandre Koberidze 

公式サイト:https://georgia-cafe.com/

Twitter:@JaihoTheatre

2021年│ドイツ、ジョージア│ジョージア語│カラー│5.1ch│150 分│配給:JAIHO