マランツ、フラッグシップセパレートAVアンプ、AV10とAMP10をリリース

マランツは、15.4chAVプリアンプ「AV10」と、16chパワーアンプ「AMP10」を3月下旬に発売します。価格は各1,100,000円(税込)。昨年末発売した一体型9.4chAVアンプCINEMA50の上を張るセパレートAVアンプです。

AVプリアンプ、AV10

「AV10」は、マランツ独自の高速アンプモジュールHDAM-SA3を全チャンネルに搭載した、電流帰還型15.4chプリアンプ。出力端子は17.4chバランス&アンバランスを装備します。

 

ワイドレンジ、ハイスピードを信条に低歪みを徹底した回路設計が特徴で、新開発の10個のステレオDACを専用基板に搭載し、ジッターを極小化するマスタークロック回路(「SA-10」と同グレード品)も新開発。

 

15.4chにおよぶサラウンド音声信号のデコーディングやレンダリング、有償のファームウェアアップデートで対応が予定されている音場補正機能「Dirac Live」といった負荷の大きな処理を同時に行えるよう、1基で2,000MIPS(従来モデルAV8805A比125%)の処理能力を備える最新デュアルコアDSPを採用しています。 

 

また、「CINEMA50」同様、有償ファームウェアアップデートでの音場補正機能「Dirac Live」対応も明言しています。

マルチチャンネルパワーアンプ、AMP10

「AMP10」は、マランツオリジナルのClass Dアンプモジュールを搭載したマルチチャンネルパワーアンプ。200Wx2(8 Ω/1kHz)のパワーアンプ回路を16ch分搭載しており、15.4chデコード対応AVプリアンプ「AV 10」と組み合わせて15.4chのシステムを構築できます。

 

このClass Dアンプモジュールは、マランツ独自設計のアンプモジュール。マランツのホームシアター向けのマルチチャンネルパワーアンプに採用されるのは初めてですが、既に「PM-10」や「MODEL 30」などのステレオプリメインアンプなどで実績があります。特に本モデルでは、パワーアンプへの電源入力やパワーアンプの出力からスピーカー端子までの経路にワイヤーでなく真鍮製のバスバーを採用するなど大胆な工夫も図っています。

 

パワーアンプ回路は2chごとに同一クォリティのモジュール化されており、リアパネルのスイッチでノーマル、バイアンプ、BTLの各モードが切り替えできます。

 

なお、マランツのアイコンともいえるフロントパネル中央のレベルメーターは、チャンネル1の信号入力に応じて動作します(フロントパネル左下のボタンでオフ可能)。また、スピーカーターミナル「SPKT-1+」はマランツオリジナルです。

 

「AV10」「AMP10」は3月下旬発売。