“ジェンダー”をあえてカテゴライズしない、リアルな北欧映画『ガール・ピクチャー』本予告映像

『ガール・ピクチャー』4月7日公開

第38回サンダンス映画祭ワールドシネマドラマ部門観客賞、第95回アカデミー賞国際長編映画賞部門フィンランド代表の⻘春映画『ガール・ピクチャー』が4月7日(金)に公開。このたび、本予告映像およびシーン写真3点が公開されました。

「跳べなくなったの」大事な試合を前に、プレッシャーに押しつぶされそうなエマ。

 

「男の人と一緒にいても何も感じない自分はみんな と違うのでは?」と悩み続けるロンコ。

 

「いつも壊しちゃうの」自分の気持ちをどうしてもうまく扱えないミンミ。

 

自分や恋と正面から向き合う少女たちは、互いを思いやり、時には衝突しながらも、たくさんの壁にぶつかります。そして金曜日を迎えるたびに少しずつ“自分”と向き合う力を手に入れていく3人の少女たちの、リアルで眩しいポートレートを捉えた予告となっています。

 

公開されたシーン写真は3点。ミンミ、ロンコ、エマの印象的な表情を捉えたカットとなっています。放課後、ミンミとロンコがアルバイトするパステルカラーのスムージーショップのほか、スパンコールが華やかなパーティシーンでのドレス、うって変わって通学時の少女らしいデニムスタイルなどレトロキュートなファッションにも注目です。

© 2022 Citizen Jane Productions, all rights reserved

現代少女たちのリアルな青春ポートレート

本作品は、今を生きるティーンエイジャーはもちろん、かつてティーンだった大人たちの心にも刺さる、みずみずしさに溢れた北欧発の青春映画。

 

最初の金曜日、同じ学校に通う親友のクールでシニカルなミンミ(アーム・ミロノフ)と素直でキュートなロンコ(エレオノーラ・ カウハネン)は、放課後スムージースタンドでアルバイトしながら、恋愛やセックス、そして自分の将来についての不安や期待にまつわるおしゃべりを楽しんでいます。

 

「男の人と一緒にいても何も感じない自分は、みんなと違うのでは?」と悩み続けていたロンコは、理想の相手との出会いを求めて果敢にパーティーへ。一方、ロンコの付き添いでパーティーにやってきたミンミは、大事な試合を前にプレッシャーに押しつぶされそうなフィギュアスケーターのエマ(リンネア・レイノ)と急接近します──。

アカデミー賞フィンランド代表、サンダンスで観客賞を受賞

感情的ではあっても心優しいミンミを演じるのは、12歳から俳優業をスタートし『エデン』(ウラ・へイッキラ 監督/20)で初主演を務めた2000年生まれのアーム・ミロノフ。

 

静かなたくましさを持つロンコ役を、俳優、ダンサー、シンガーでもあり、舞台俳優として活躍し、本作が⻑編映画デビューとなるエレオノーラ・カウハネンが。

 

フィギュアスケートに⻘春を注いできたエマ役に、ドラマや映画で活躍中のリンネア・レイノが好演しています。

 

3度の金曜日を過ごす少女たちの物語は、アールト大学在学中に出会ったという気鋭の脚本家ダニエラ・ハクリネン、イロナ・アハティが、自身の経験も振り返りながら綴っています。

 

監督は、自分の声を見出していく女性作家を描いた映画『Love and Fury』(16)でデビュー、強い女性たちが主導するストーリーを生み出しているアッリ・ハーパサロ。ノーベル平和賞を受賞した社会運動家のジェーン・アダムズにちなんで名づけられたシチズン・ジェーン・プロダクションにより製作され、第38回サンダンス映画祭ワールドシネマドラマ部門観客賞を受賞、第95回アカデミー賞国際⻑編映画賞部門のフィンランド代表に選出されました。

 

『ガール・ピクチャー』は、4月7日(金)公開。

[作品情報]

『ガール・ピクチャー』

原題:Tytöt tytot tytöt

監督:アッリ・ハーパサロ 

脚本:イロナ・アハティ、ダニエラ・ハクリネン 

出演:アーム・ミロノフ、エレオノーラ・カウハネン、リンネア・レイノ

2022年/フィンランド/100 分/カラー/スタンダード/5.1ch//PG12

日本語字幕:松永昌子 

配給:アンプラグド 

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