「国家とは何か」を追い続けた寺山修司の挑発! その思惑と驚異のトリック『日の丸』予告編

『日の丸〜寺山修司40年目の挑発〜』予告編

1967年の放送直後から抗議が殺到、閣議でも問題視されたTBSドキュメンタリー史上最大の問題作といわれるテレビ・ドキュメンタリーのリブート作品『日の丸〜寺山修司40年目の挑発〜』が、2月24日 (金)より角川シネマ有楽町、ユーロスペース、アップリンク吉祥寺ほか全国で公開。このたび予告編が公開されました。

公開された予告編では、「TBSドキュメンタリー史上最大の問題作が現代に蘇る」というセンセーショナルなナレーションとともに、街ゆく人に“日の丸の赤は何を意味しているか”や“祖国と家庭どちらを愛しているか”といった、挑発的で無機的なインタビューを矢継ぎ早に行う様子が切り取られています。

 

これは、55年前に寺山修司が構成を手掛け、テレビという公共の電波を使った壮大な実験番組『日の丸』を現代に蘇らせようというもの。真摯に答える人、いらだちを露わにする人…そこに映し出されるのは、過去、そして現代の日本と日本人の姿です。

 

国家とは何かを追い続けていた寺山修司による挑発に込められた思惑や驚異のトリックも、当時を知る関係者から赤裸々に語られます。

 

情念の反動化に対する挑戦とは? 詩的なアジテーションとは? 日本人の正体とは? 予想外の急展開にきりきり舞いしながらテレビの限界に挑んだ人々の思いに触れるとともに、激動の現代における自らの存在を考えさせられる映像となっています。

TBSの新ブランド“DOCS”

本作を放つのは、劇場公開や映画祭での上映などドキュメンタリー映画を発表し続けているTBSの新ブランド“DOCS”(DOCUMENTARY FILMS の略称)。2021年よりドキュメンタリー作品だけの映画祭「TBSドキュメンタリー映画祭」を開催、全22本を上映しました。

 

第2回となる今年3月開催の「TBSドキュメンタリー映画祭 2022」では、クライマー・山野井泰史の壮絶な人生に迫った『人生クライマー 〜山野井泰史と垂直の世界〜』や、30歳を目前に控えたアイドルグループ・ももいろクローバーZを追った『ももいろクローバーZ 〜アイドルの向こう側〜』、社会に衝撃を与えた暴走事故を3年にわたり追い続けた『池袋母子死亡事故「約束」から3年』など、幅広いテーマを扱ったドキュメンタリー全11本を発表しました。

 

『日の丸〜寺山修司40年目の挑発〜』は、2月24日 (金)より角川シネマ有楽町、ユーロスペース、アップリンク吉祥寺ほか全国で公開。

[作品情報]

『日の丸〜寺山修司40年目の挑発〜』

監督:佐井大紀 

企画・エグゼクティブプロデューサー:大久保竜 

チーフプロデューサー:松原由昌 

プロデューサー:森嶋正也、樋江井彰敏、津村有紀 

総合プロデューサー:秋山浩之、小池博

TBS DOCS 事務局:富岡裕一 

協力プロデューサー:石山成人、塩沢葉子 

出演:高木史子、村木眞寿美、金子怜史、安藤紘平、今野勉 

語り:堀井美香、喜入友浩(TBSアナウンサー) 

製作:TBSテレビ 

配給:KADOKAWA 

©TBSテレビ 

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