特集「没後10年 映画監督 大島渚」
2023年1月15日に没後10年を迎える映画監督・大島渚。数ある名作の中から4作品が「没後10年 映画監督 大島渚」と題し、CS衛星劇場で上映されます。
松竹ヌーヴェル・ヴァーグと称された『青春残酷物語』、短編映画『明日の太陽』、カンヌ国際映画祭でも上映され社会問題ともなった日仏合作の衝撃作『愛のコリーダ』、1978年カンヌ映画祭最優秀監督賞を受賞した『愛の亡霊』が取り上げられます。
『青春残酷物語』 4Kデジタル修復版(※2K放送) [PG12] [放送日] 1月7日(土)午後6:00~他
激しいラブシーン、即物的な描写などの衝撃が、松竹ヌーヴェル・ヴァーグという言葉を生み、興行的にも大ヒットした大島渚監督の長編第2作。中年の男にホテルに連れ込まれそうになった真琴は、大学生の清に助けられ、その後ふたりは身体を重ねていきます。やがてふたりは同棲をはじめ、美人局で金を稼ぐように。
1960年[監督・脚本]大島渚 [出演]桑野みゆき、川津祐介、渡辺文雄、田中晋二、林洋介、松崎慎二郎、富永ユキ、森島亜紀、小林トシ子、久我美子
『明日の太陽』 [放送日]1月5日(木)午前8:30~他
大島渚監督のデビュー作『愛と希望の街』以前に、会社からスターを紹介する短編を撮れと命令され製作した短編映画。短編といえどもロケ有り、セットも有りで予告編とは違い全部新たに撮影したミュージカル仕立ての作品です。
1959年 [監督・脚本]大島渚 [出演]津川雅彦、山本豊三、川津祐介、桑野みゆき、十朱幸代
『愛のコリーダ』 [R18] [放送日] 1月7日(土)深夜1:00~他
日本の恋愛史において最もセンセーショナルな出来事といわれた“阿部定事件”を題材に、大島渚監督が男と女の究極の愛の姿を鮮烈な色彩と匂いたつような官能で激しくも哀しく描いた衝撃の愛の傑作。1976年のカンヌ国際映画祭で初上映され、すさまじい反響と絶賛の拍手に迎えられた作品。日本初公開当時は大幅な修正が加えられましたが、今回放送するバージョンは大島渚監督が「これなら自分の作品」と認めたバーション。
1976年[監督・脚本]大島渚 [出演]藤竜也、松田暎子、松井康子、中島葵、芹明香、小林加奈枝、殿山泰司、丸重京司
『愛の亡霊』 [R15] [放送日] 1月3日(火)深夜1:45~他
山村の四季を見事に描き出した素晴らしい美術と撮影を経て、1978年カンヌ映画祭で監督賞を受賞。『愛のコリーダ』でスキャングラスな話題をふりまいた大島渚が、再び海外資本で大胆なエロスをテーマに挑みました。
1978年/日本、フランス[監督・脚本]大島渚 [原作]中村糸子 [出演]藤竜也、吉行和子、田村高廣、小山明子、川谷拓三