ポール・ヴァーホーベン監督伝記映画『ベネデッタ』に絶賛コメント
『氷の微笑』『ショーガール』『エル ELLE』のポール・ヴァーホーベン監督の最新作にして衝撃の伝記映画『ベネデッタ』が、2023年2月に公開。このたび、場面写真とともに、本作をいちはやく鑑賞した各界著名人からコメントやイラストが寄せられました。
人間の欲丸出しの衝撃場面写真の数々
公開された場面写真は、ベネデッタと深い仲になるバルトロメア、神より持参金を信じる修道院⻑、欲に溺れる教皇大使、ベネデッタの信仰とも狂言ともとれる行動に翻弄される⺠衆と教会のシスターたちが映し出されています。
(c) 2020 SBS PRODUCTIONS - PATHÉ FILMS - FRANCE 2 CINÉMA - FRANCE 3 CINÉMA
表現が窮屈ないまこそ「自らの嗜好と表現を貫いた」ヴァーホーベンに賛辞
みうらじゅんは、監督との対話風漫画とともに、「ポール・ヴァーホーベン監督作だもの。おもしろくないはずないじゃない!」とコメント。
辛酸なめ子は、キリストを「スパダリ(スーパーダーリンの略)」と称し、独自目線のストーリー解説漫画を発表しつつ、「ベネデッタしか勝たん、みたいな不思議な感動に包まれました。信じていれば現実になることを教えてもらったようです」と感想を語ります。
ゲームクリエイターの小島秀夫は、次のようにヴァーホーベンに賛辞を贈ります。
「如何なる賞賛も、批判も、星の数も、彼にはもはや意味がない。物創りがとんでもなく窮屈になった今、自らの嗜好と表現を貫いた本作は、最高で最悪の、紛れもない“ヴァーホーベン映画“だ。火炙りにされるのは創り手なのか、観客なのか。覚悟して、愛でよ」
17世紀イタリア・トスカーナに実在の修道女の生涯
作品の舞台は、17世紀のペシアの町(現在のイタリア・トスカーナ地方)。幼い頃から聖母マリアと対話し奇蹟を起こす少女とされていたベネデッタは、6歳で出家し、テアティノ修道院に入ります。純粋無垢なまま成人したベネデッタは、ある日、修道院に逃げ込んできた若い女性バルトロメアを助けます。
様々な心情が絡み合い、2人は秘密の関係を深めますが、同時期にベネデッタが聖痕を受けイエスに娶られたとみなされ新しい修道院長に就任したことで、周囲に波紋も。
民衆には聖女と崇められ、ペシアでの権力を手にしたベネデッタでしたが、彼女に疑惑と嫉妬の目を向けた修道女の身に、耐えがたい悲劇が起こります。そして、ペスト流行にベネデッタを糾弾する教皇大使の来訪が重なり、ペシアの町全体に更なる混乱と騒動が降りかかります。
『ベネデッタ』は、2023年2月に公開。
[作品情報]『ベネデッタ』
原題:BENEDETTA
監督:ポール・ヴァーホーベン
脚本:デヴィッド・バーク、ポール・ヴァーホーベン
原案:ジュディス・C・ブラウン『ルネサンス修道女物語―聖と性のミクロストリア』
出演:ヴィルジニー・エフィラ、ダフネ・パタキア、シャーロット・ランプリング、ランベール・ウィルソン
2021/フランス・オランダ/131 分/R18+
配給:クロックワークス
https://klockworx-v.com/benedetta/
(c) 2020 SBS PRODUCTIONS - PATHÉ FILMS - FRANCE 2 CINÉMA - FRANCE 3 CINÉMA
(資料提供:クロックワークス)