「過去の映画はセンセーショナルなだけで出来が悪い」──『ホイットニー・ヒューストン』ワールドプレミアでクライヴ・デイヴィス語る

『ホイットニー・ヒューストン I WANNA DANCE WITH SOMEBODY』ワールドプレミア

ホイットニー・ヒューストンの早すぎる死から、はや10年。『ボヘミアン・ラプソディ』の脚本を手掛けたアンソニー・マクカーテンによって描かれる彼女の半生を綴った映画『ホイットニー・ヒューストン I WANNA DANCE WITH SOMEBODY』が、2022年12月23日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国の映画館で公開されます。このたび、全米公開を前にロサンゼルスでワールドプレミアが開催されました。

 

 

会場にはホイットニーの曲たちが流れ、ダンサーたちのクールなダンスとともに、ホイットニー・ヒューストンを演じたナオミ・アッキー、クライヴ・デイヴィスを演じたスタンリー・トゥッチ、夫ボビー・ブラウンを演じたアシュトン・サンダース、監督のケイシー・レモンズらが登壇しました。

ナオミ・アッキーは歌姫ホイットニーを彷彿させるような煌びやかなシルバーのタイトなドレスで登場。

 

ホイットニーを演じるにあたり「すごく時間がかかりました。自信が持てるまで8か月はかかりました。アクセントのトレーニング、動きのトレーニングなど。素晴らしい経験でした」と振り返ります。

 

また、「彼女は粘り強く、パイオニアで怖いもの知らずでした。音楽のスキルは完璧。情熱を持って歌っていたので、彼女は今でもなお皆さんに愛されているのだと思います」と、改めてホイットニーへの賛辞を送り、「映画は、音楽が盛り沢山。真実も。喜びや悲しみと言った感情も」と見所をアピールしました。

 

女優として映画『羊たちの沈黙』などに出演、第92回アカデミー賞では主演女優賞及び歌曲賞にもノミネートされた映画『ハリエット』でも監督を務めたレモンズ監督は、この度初めて実在の人物に焦点を当てた作品のメガホンを取るにあたって次のように語ります。

 

「手ごわかったし、チャレンジングでした。でも素晴らしい経験でしたし、キャストとスタッフも最高でした」「(ホイットニーは)史上最高のミュージシャンであった上に、文化的アイコンであり、美しく、努力家でもありました。彼女の観客との関係性は稀にみるもので、まるで恋とでも言えるものでした」「彼女の人生の浮き沈みをバランスよく描写するのはとても難しかったです。彼女をセレブレートする映画にしました」「しかし、すべての人生がそうであるように、いい時もあれば悪いときもあり、彼女も例外ではありません。バランスを慎重にみながら、それも映画に入れ込みました」

 

『ボヘミアン・ラプソディ』も手がけた脚本家アンソニー・マクカーテンは次のように明かします。

 

「4年前、クライヴ(・デイヴィス)からホイットニー・ヒューストンの映画の脚本とプロデューサーのオファーを受けた」「彼女の話は何度も語られていますが、音楽が欠けていた」「音楽なしでは彼女の人生は語れないのです。彼女は比類のない音楽の天才でした」

 

伝説のプロデューサー、クライヴ・デイヴィスも登壇。

 

「本作こそが、皆さんが知りたい、彼女はどういう人で、何に動機づけられ、何に影響され、何があって早すぎた死に至ったのかにしっかりと答えられる映画」

 

と語った上で、これまで作られてきたホイットニーについてのいくつかの作品にも触れ、それらは「センセーショナルな側面を中心に描くだけで、ホイットニーの全体像を描くことができなかった出来の悪いもの」と一刀両断します。

 

「まずは音楽で彼女をセレブレートしましょう」と提案、本作こそ「彼女の時代で最高の歌唱力を持っていたホイットニーの声と音楽をセレブレートする、とてもパワフルな映画であり、真実を語っています」と絶賛しました。

『ボディガード』から、伝説の国歌斉唱まで…ホイットニー栄光の歴史を描く

本作には、初主演した映画『ボディガード』の主題歌で全米シングル・チャート14週連続No1を記録した自身最大のヒット曲「I Will Always Love You」のほか、「I Wanna Dance With Somebody」「Greatest Love Of All」「I Have Nothing」といった数々のNo1ヒットが登場。

 

[本作に登場する主な楽曲]

「I Will Always Love You」

「Greatest Love Of All」

「I Wanna Dance With Somebody」 「Saving All My Love For You」

「So Emotional」

「How Will I Know」

「Iʼm Your Baby Tonight」

「Where Do Broken Hearts Go」 など

 

さらに、史上最高の国歌⻫唱と語り継がれる1991年第25回スーパーボウルでのアメリカ国歌⻫唱シーンなど、ホイットニーを語る上で外すことのできない名シーンがふんだんに盛り込まれ、彼女の栄光の半生を臨場感たっぷりに描きます。

 

『ホイットニー・ヒューストン I WANNA DANCE WITH SOMEBODY』は、12月23日(金)よりTOHO シネマズ日比谷ほか全国の映画館にて公開。

 

(資料提供:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント)

[作品情報]

『ホイットニー・ヒューストン I WANNA DANCE WITH SOMEBODY』

原題:I WANNA DANCE WITH SOMEBODY

US 公開日:12 月 21 日予定

監督:ケイシー・レモンズ 

脚本:アンソニー・マクカーテン 

出演:ナオミ・アッキー、スタンリー・トゥッチ、アシュトン・サンダース

上映時間:2時間24分

PG-12