ポール・ヴァーホーベン監督伝記映画『ベネデッタ』予告編
『氷の微笑』『ショーガール』『エル ELLE』のポール・ヴァーホーベン監督の最新作にして衝撃の伝記映画『ベネデッタ』が、2023年2月に公開。このたび、予告編と日本版ポスタービジュアルが公開されました。
公開された予告編では、時に尊く、時に奇妙な教会内の様子と混乱が映し出されます。
ベネデッタの見たキリストのビジョンに始まり、“聖痕”を受けたとして修道院⻑に任命されるも「自作自演では?」と訝しむ同僚。彼女たちに、ベネデッタはまるでキリストが宿ったかのように恐ろしい声で糾弾します。
彼女は果たして聖者なのか罪人なのか。混乱したペシアの人々を見据え、最後には祈りを捧げ、何を告白するのか......?
また、日本版ポスタービジュアルをデザインしたのは、今年公開の映画『激怒』の監督であり、テレビ・ラジオ・雑誌・インターネットとメディアを横断して活躍する映画評論家で(「週刊プレイボーイ」連載中)、映画のポスターや書籍の装丁など多くのデザインも手がけるアートディレクター・高橋ヨシキ。
今回のデザインは、信仰と法悦、教会と個人の間で揺れ動くベネデッタが、幻想的な啓示を見つめる大きな瞳の上に、タイトルロゴと十字架を重ねたもの。同じく瞳をデザイン上の焦点にした北米版ポスターのコンセプトを踏襲しつつ、斬新で教会芸術の静謐さも取り込んでいます。
口から出る言葉のように描かれたキャッチコピーは、中世宗教絵画の手法を踏まえたもの。気鋭のクリエイターが作り上げたスタイリッシュなデザインは、「部屋の壁に飾りたい」という声も出るほどの逸品となっています。
17世紀イタリア・トスカーナに実在の修道女の生涯
作品の舞台は、17世紀のペシアの町(現在のイタリア・トスカーナ地方)。幼い頃から聖母マリアと対話し奇蹟を起こす少女とされていたベネデッタは、6歳で出家し、テアティノ修道院に入ります。純粋無垢なまま成人したベネデッタは、ある日、修道院に逃げ込んできた若い女性バルトロメアを助けます。
様々な心情が絡み合い、2人は秘密の関係を深めますが、同時期にベネデッタが聖痕を受けイエスに娶られたとみなされ新しい修道院長に就任したことで、周囲に波紋も。
民衆には聖女と崇められ、ペシアでの権力を手にしたベネデッタでしたが、彼女に疑惑と嫉妬の目を向けた修道女の身に、耐えがたい悲劇が起こります。そして、ペスト流行にベネデッタを糾弾する教皇大使の来訪が重なり、ペシアの町全体に更なる混乱と騒動が降りかかります。
『ベネデッタ』は、2023年2月に公開。
[作品情報]『ベネデッタ』
原題:BENEDETTA
監督:ポール・ヴァーホーベン
脚本:デヴィッド・バーク、ポール・ヴァーホーベン
原案:ジュディス・C・ブラウン『ルネサンス修道女物語―聖と性のミクロストリア』
出演:ヴィルジニー・エフィラ、ダフネ・パタキア、シャーロット・ランプリング、ランベール・ウィルソン
2021/フランス・オランダ/131 分/R18+
配給:クロックワークス
https://klockworx-v.com/benedetta/
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(資料提供:クロックワークス)