フィル・ティペット監督『マッドゴッド』初公開本編映像
「特殊効果の神」と呼ばれ、『スター・ウォーズ』『ロボコップ』『スターシップ・トゥルーパーズ』など名作を生み出したフィル・ティペットの監督作『マッドゴッド』が、2022年12月2日(金)より全国順次公開。このたび、初公開の本編映像が披露されました。
本編映像に登場するのは、地獄の中に浮かび上がるとびきり愛らしいクリーチャーの登場シーン。
残忍な小人・インプが、薄暗い部屋の中で容器の蓋を開けて何かを振りかけると、その先には、緑に溢れ、カラフルな植物やキノコ、煌びやかな装飾で埋め尽くされた夢の国のような世界が広がります。
眩い光が差し込み、まるでおとぎ話に登場するような美しい森の奥から、原色カラーで全身ドット柄の愛らしい2匹の謎のクリーチャーがひょっこり登場します。インプがふりかけた虫のようなものを食べさせている仲睦まじい様子から、親子のようにも見えます。
樋口真嗣ら、様々なクリエイターが一斉に賛辞!
本作品に対しては、シン・ゴジラやシン・ウルトラマンなどの特撮映画を手がけた樋口真嗣監督や、PUI PUIモルカーの見里朝希監督、「メイドインアビス」作者のつくしあきひとや、「彼岸島」で知られる松本光司、怪獣好きで知られるイラストレーターのみうらじゅんやミュージシャンのハマ・オカモトなど、幅広いジャンルのクリエイターがコメントを寄せています。
©2021 Tippett Studio
つくしあきひと(漫画家)は、「予告映像で得た『大体このぐらいのものが見られるんじゃないかな』って期待値が迂闊だったとすぐ思い知らされた。誰もが一度は、わくわくする地獄を探検したいなぁ!って思ったことがあるはず。地獄表現の未踏域、マッドゴッドが叶えてくれる」とコメント。
ハマ・オカモト(OKAMOTO'S)は、「30年という月日が凝縮された、緻密で艶やかな、狂いきったこの世界。それを観られるという、この贅沢」と称賛。
樋口真嗣(映画監督)は、「うわー!ぎゃー!ひーっ!やばい!ヤバすぎます師匠!こんなこと考えてたんですか?こんなこと作ってたんですか?30年もかけて!コッソリと!表では人形アニメを抛棄してカッコいいCGアニメーションを大作映画に一杯提供していながら、陰でやりたい放題じゃないですか!最高です。カッコ良すぎますよ師匠!」と大喜び。
松本光司(漫画家)は「全カットがカッコイイです。奇怪でキュートな地獄めぐり。妥協のない絵作り、躊躇のないゴア描写。台詞が無いのでイメージの全てが想像力に直結します。一時も目の離せない、84分の強烈な悪夢体験でした」と絶賛。
みうらじゅん(イラストレーターなど)は、「この世にCGがないと思ってみて。あるのは特殊効果だけ。僕は夢想家じゃない。だって、この映画、スゴ過ぎなんだもの!」と大推薦。
見里朝希(監督 / ストップモーションアニメーター)は、「容赦ない犠牲によって成り立つ、強烈で美しい地獄を見ているような世界観。長い年月をかけ、挫折を味わいながらもストップモーションや特撮の可能性を最後まで信じ切った、フィル・ティペット監督の狂気に満ちた創造力に目を奪われました!」と驚愕しました。
地獄の向こうには何があるのか──グロいディストピア映像85分!
人類最後の男に派遣され、地下深くの荒廃した暗黒世界に降りて行った孤高のアサシンは、無残な化け物たちの巣窟と化したこの世の終わりを目撃する──。
「天国よりも地獄に惹かれる」と語る天才ティペットの潜在意識から溢れ出したのは、かつて誰も見たことのない暗黒世界。孤高のアサシンが荒廃した地底に潜り、拷問された魂、老朽化した地下壕、うごめく不気味なクリーチャーたちのあいだを巡るグロテスクなその質感の全てに生命力と共感が宿ります。
『マッドゴッド』は、2022年12月2日(金)、新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ渋谷、池袋シネマ・ロサ、アップリンク吉祥寺ほか全国順次公開。
(資料提供:ロングライド)
[作品情報]
原題:MAD GOD
監督:フィル・ティペット
出演:アレックス・コックス
2021 年/アメリカ/84 分/1.78:1/カラー/5.1ch
日本語字幕:高橋彩/PG12
提供:キングレコード、ロングライド
配給:ロングライド
公式サイト:https://longride.jp/mad-god/
©2021 Tippett Studio