[レビュー]エプソンEH-LS800 明るさは正義!ゆがみ補正も凄い、4K&レーザー&超短焦点プロジェクター[Part2]

使ってビックリ!EH-LS800の強力なゆがみ補正機能

超短焦点プロジェクターでは投射角が急峻なため、ちょっとした投写面のゆがみや本体のズレが、大きく映像に影響します。そのため「超短焦点プロジェクター用」と謳うスクリーンは、高い平面性を保つために、フレーム式のみだったり、巻き上げタイプでも突っ張り棒や両端にタブを設けるなどして幕面にテントのようなテンションを掛けています。

 

それでも歪みは生じやすく、とくにスクリーンを使わず壁投写しようとするなら、完璧に平面性を保った下地や仕上げを工務店などに要求することになってしまいます。こういった「投写面の平面性確保」の難しさが、超短焦点プロジェクター普及の最大の壁となっていました。

 

ところがEH-LS800には、スマホを使って写真を撮るだけで電気的に補正する機能が備わっており、これがなかなか優秀なので紹介します。

前提として、カメラ付きスマホ(iPhoneでもAndroidでも可)とEH-LS800が同じネットワーク上にある必要があります。投写画面を撮影してEH-LS800本体にWiFi経由で送る必要があるためです。

 

以下の動画では、最初「超短焦点用スクリーン」モードで試し、その後改めて「壁面」モードでも試しています。「壁面」モードの方が表面のデコボコも含めてキレイに補正している印象です。また、この補正回路を通ったことで画質が低下したとは感じませんでした。

上手く補正するコツは、本体と壁をきちんと平行にすることと、撮影前のリモコン調整できちんとした長方形に調整しておくこと、にあります。

歪み補正前
歪み補正前
歪み補正後
歪み補正後
歪みが大きい場合は「壁面」モードを
歪みが大きい場合は「壁面」モードを
「映像のふちがでこぼこしている」を選択
「映像のふちがでこぼこしている」を選択
アプリによる一括補正がカンタンかつ強力でオススメ!
アプリによる一括補正がカンタンかつ強力でオススメ!
アプリの場合でも、事前準備としてリモコンで精確な長方形を作ります
アプリの場合でも、事前準備としてリモコンで精確な長方形を作ります
こんなドットが画面いっぱいに表示されますのでスマホのカメラで撮影
こんなドットが画面いっぱいに表示されますのでスマホのカメラで撮影
ちなみにフォーカスはレバーによる手動で(左端)本体右側面のカバー内に端子と共に隠れています
ちなみにフォーカスはレバーによる手動で(左端)本体右側面のカバー内に端子と共に隠れています

参考にちょっとイジワルな全白映像。左がEPSONのEH-LS800、右がLGのHU85LS

レーザー光につき覗き込み注意!だが対策が

レーザー光ということで、ちょと気になるのが、覗き込みによって目がダメージを受けないかということ。リビングで使うなら、小さい子どもが興味本位にのぞき込んだりしないか気になります。

 

さらに、EH-LS800は他のモデルよりも光量多めとくればなおさらですね。

 

対策としてEH-LS800には投写レンズの横に「モーションセンサー」が付いていて、光源近くで動きを感知するとアラート音が鳴り光量を落とす機能が搭載されています。もっとも超短焦点プロジェクターの場合は射出された光はすでにかなり拡散されているため、長焦点プロジェクターほど神経質になることはないと思いますが。

本体付近でちょっと手をかざしてみるとこの通り
本体付近でちょっと手をかざしてみるとこの通り
光源脇にセンサーがあります
光源脇にセンサーがあります

また、EH-LS800は全面吸気の両側面後方排気。この温度もランプタイプのプロジェクターよりむしろマイルドで、音も静かです。

EH-LS800はfy7dでも取扱中。下記よりお問い合わせを。

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