えっ?それも入れるの!?──一瞬思考停止に陥る衝撃の「ファイブ・デビルズ」本編映像

レア・ミシウス監督のタイムリープ・スリラー「ファイブ・デビルズ」予告編

セリーヌ・シアマ、ジュリア・デュクルノーに続く才能として、今フランスで最も期待されるレア・ミシウスの長編第2作「ファイブ・デビルズ」が、2022年11月18日(金)より日本劇場公開。このたび、おどろおどろしくもどこか美しいと感じさせる本編映像が初公開されました。

公開された本編映像は、嗅覚に不思議な能力を持つ少女ヴィッキーが、鍋で何かを煮ている不気味なシーン。

 

おどろおどろしい音楽が流れる中、真剣な表情で理想の臭いを求めて鍋の中の黒い液体をかき混ぜるヴィッキー。鍋の中に次々とヤバい物が投げ込まれていく様子は、まさに魔女の黒魔術の儀式のよう…。

 

悪臭の予感しかしない液体を作ろうとするヴィッキーが求める香りとは?音と映像から漂う薄暗い不穏な空気と相まって、その先の展開が気になる映像となっています。

 

映像の中で強烈な存在感を見せるヴィッキーを演じるサリー・ドラメについて、レア・ミシウス監督は、次のようなエピソードを披露してくれました。

 

「驚くべきことに、彼女を見つけるのには時間がかりませんでした。はじめの候補者の中に彼女がいて、すぐにヴィッキーは彼女だと気づきました。私のキャスティングはいつも、一目惚れのようにうまくいきます。サリーは、年齢から出る深みを持つ、大人顔負けの顔をしています。分別のある聡明な老婆のようでした。はじめ、彼女はどのように演じて良いのかわからず、セリフを暗唱していました。しかし話を聞く子どものように、真剣に集中して、一生懸命に忍耐強く取り組んでいました。撮影現場では本領を発揮し、内側から自分のキャラクターを育てていく方向を理解し、本物の女優になったと言えるでしょう。撮影が終わりに近づくと、主演のアデルと同じように彼女は自分自身を演出していたのです。信じられませんでした」

不穏だけれど美しい!新しい場面写真も公開

一足先に映画を鑑賞した人たちからは「今までに見たことのない新しい映画体験」「どの部分を切り取っても美しい」「必ずまた観たくなる傑作!」と、早くも絶賛の声が上がっている本作品。新しい場面写真も公開されました。

 

アデル・エグザルコプロス演じるジョアンヌが夫のジミーに向かい“吠えている”ような衝撃のシーンや、ヴィッキーがビンに集めている母の香りを嗅いでいる様子、ジョアンヌの同僚であるナディーヌが青い舌を出しているショッキングな場面などが写し出されています。

©2021 F Comme Film - Trois Brigands Productions - Le Pacte - Wild Bunch International - Auvergne- Rhône- Alpes Cinéma - Division

嗅覚でタイムリープする少女が開く、母と叔母を巡る禁断の扉

本作品は、嗅覚に不思議な力をもつ少女を軸にしたタイムリープストーリー。彼女はこっそり母の香りを集めています。そんな彼女の前に突然、謎の叔母が現れたことをきっかけに彼女のさらなる香りの能力が目覚め、自分が生まれる前の、母と叔母の封じられた記憶にタイムリープ。やがて家族の運命を変える予期せぬ結末へと向かっていきます──。

「ファイブ・デビルズ」は、11月18日(金)、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国公開。

 

[作品情報]

『ファイブ・デビルズ』

原題:Les cinq diables/英題:The Five Devils

監督:レア・ミシウス

脚本:レア・ミシウス、ポール・ギローム

出演:アデル・エグザルコプロス、サリー・ドラメ、スワラ・エマティ、ムスタファ・ムベング、ダフネ・パタキア、パトリック・ブシテー

2021/フランス/仏語/96 分/カラー/シネスコ/5.1ch/日本語字幕:横井和子 

配給:ロングライド

 

 (資料提供:ロングライド)

 

©2021 F Comme Film - Trois Brigands Productions - Le Pacte - Wild Bunch International - Auvergne- Rhône- Alpes Cinéma - Division